AKB48選抜総選挙に於けるセンターの意義（仮）～　15　～

　姉妹グループが各地にできたことにより、AKBGにも横の拡がりができ、
Jリーグや、プロ野球に例えられるようになったが、サッカーにしろ、野球
にしろ、ボールと運営する組織がありさえすれば、全国津々浦々、北は北海
道から、南は沖縄まで、拡大することができ、これから先も続けていくこと
ができるが、AKB48の場合は、秋元康が生み出す詞の世界と、少女たちが
紡ぎ出す物語が両輪となって、時には互いに共鳴しあいながら、物語を前に
進めてきた。しかし、誰も取って代わることができない、唯一無二の存在で
ある秋元康に依存する限りは、いつかAKB48も終わりの時を迎えるのは仕
方がないが、それよりも前に、選抜総選挙の不備を解消しなければ、物語が
終わりを告げてしまうのではないだろうか。

　秋葉原の、観客が７人しかいないガラガラの劇場から始まって、東京ドー
ムを３日間も満員にした、前田敦子から始まるこの物語を、初期メンバーだ
けの、１８３０ｍの伝説として、終わってほしくないが、それもこれもすべ
ては運営の舵取り次第で、舵を取る者たちがどうなろうと知ったことではな
いが、その船と運命を共にする少女たちのことを思うと、どうか無事に、目
的地に導いてあげてほしい。AKB48の頂点に立つことを目標に、人生を賭
けて、本気（マジ）に生きているメンバーの梯子を、いまさら外すことがあ
ってはならない。AKBGが、サッカー・日本代表のような存在になれると思
うが・・・。

　　　　　　　　　　　　　　　（続く）