AKB48選抜総選挙に於けるセンターの意義（仮）～　13　～

　AKB48は、よくプロレスに例えられますが、よしりん先生が仰るとおり
、大島優子がアントニオ猪木であることに異論はないのですが、前田敦子が
ジャイアント馬場であるというのには賛同しかねます。確かに、選抜総選挙
の構造上、アンチの受け皿として、大島優子が前田敦子のライバルと目され
てきたので、アントニオ猪木のライバルと目されたジャイアント馬場が前田
敦子になるのですが、しかし、彼女はジャイアント馬場ではなく、前田敦子
がAKB48の始まりであったように、日本のプロレスの始まりは力道山であ
り、力道山が国民にプロレスを認知させたことを鑑みれば、前田敦子は力道
山ではないでしょうか。それでは前田敦子がジャイアント馬場でなければ、
一体、誰が馬場なのか。それはプロレスの王道を歩んだジャイアント馬場の
ように、アイドルの王道を行く渡辺麻友ではないでしょうか。それも、新日
のリングに上がったジャイアント馬場ではないのか。

　松井珠理奈は、アントニオ猪木の後継者として、新日の看板を背負うと期
待された藤波辰爾ではなく、前田敦子と並ぶ存在、力道山になれるのではな
いか。それとも、藤波辰爾の器に収まってしまうのか。アントニオ猪木の後
継者の座をめぐって、藤波辰爾と抗争を繰り広げた革命戦士・長州力は、本
流のAKB48ではなく、NMB48にいる山本彩なのでは。私にとってのヒーロ
ーは、初代タイガーマスクで、縦横無尽にリングを駆け回るプロレスは、幼
心にすっかり魅了され、タイガーマスクの虜になってしまったのですが、今
度はアイドルを卓越した大人の遊びとして見た時に、その時と同じような感
覚にさせてくれるのは、みるきー（渡辺美優紀）かな。それだけに、アイド
ルでいる間は、ずっとアイドルの仮面を被り続けて欲しかった。

　　　　　　　　　　　　　　　（続く）