AKB48選抜総選挙に於けるセンターの意義（仮）～　12　～

　しかし、指原莉乃がセンターに選ばれたことにより、図らずも浮き彫りに
なったのは、前田敦子の本気（マジ）であり、我々に問われたのは、AKB4
8の本気（マジ）とは何なのか。選抜総選挙で、センターに、誰を選ぶかで
、AKB48が国民的アイドルグループであり続けるのか、それとも、単なる
アイドルグループになるかの、分水嶺になってしまうのではないか。

　昨年から大島優子が抜けただけの結果になりそうな、今年の選抜総選挙に
興味はないのですが、関心があるのは、指原莉乃のスピーチで、昨年は指原
がセンターに選ばれたことで、その現実を受け止めるために、あまり注目さ
れなかったが、前田敦子や大島優子のように、心の奥底の魂を揺さぶるよう
な言葉を紡ぎだせるのか。AKB48に関して、私なりに辿り着いた結論から
いえば、彼女にそれはできない。それを確かめるのと、みるきー（渡辺美優
紀）の順位が気になる。推メンだから気になるのではなく、指原莉乃のスピ
ーチと同じく、私の結論を確認するためで、彼女の順位が昨年から下がるの
は、まず間違いないと思うのですが、では、なぜAKB48の、アイドルの御
法度である恋愛スキャンダルを、同じように起こしても、指原莉乃と、峯岸
みなみ、渡辺美優紀、三人の順位がそれぞれ違うのか。過ぎ去った過去の話
と、現在進行形の話が発覚したという違い、結果としてHKT48移籍は罰に
ならなかったが、罪を犯しても罰を受けて、あるいは、自ら罰を課して、禊
を済ませたという違い、それをネタにできるキャラクターという違いはある
にしても、なぜ、指原莉乃はスキャンダルを逆手に取り、一気にセンターの
座にまで駆け上り、峯岸みなみはスキャンダルの影響を最小限に止めたとは
いえ順位を下げ、渡辺美優紀はスキャンダルの影響をまともに受け、大幅に
順位を下げるのだろうか。そこに、昨年の選抜総選挙で、私が感じた違和感
を解くヒントがあるのでは。

　　　　　　　　　　　　　　　（続く）