AKB48選抜総選挙に於けるセンターの意義（仮）～　11　～

　大島優子の『ヘビーローテーション』と同じように、『恋するフォーチュ
ンクッキー』は、指原がセンターに選ばれたからこそ誕生した名曲だが、大
衆が指原を選んだのか、それともAKB48の構造そのものによって必然的に
誕生したのか、あるいは、それらが重なってセンターに選ばれたのか。

　AKB48のセンターは、天皇の地位のように、萬葉一統の血の繋がりによ
って間断なく承継されるわけでもなく、選抜総選挙はセンターを固定するか
、しないかによって意義が変わり、選抜総選挙以外でセンターに立つメンバ
ーに不利に働くのは、AKB48の構造上仕方がないことで、今年の投票券が
付く、36thシングルのセンターが渡辺麻友になったことにより、より確実
に、昨年の『恋するフォーチュンクッキー』の大ヒットを受けて、誰しもが
選抜総選挙でしかセンターになれない指原のセンターを、もう一度見たいと
思うだろうから、今年も指原莉乃がセンターに選ばれるのは、選挙前から確
定で、仮に、選抜総選挙以外でもセンターに選ばれていたとしても、選抜総
選挙でセンターに選ばれた圧倒的な知名度と、地方公共団体などの地元の後
押しを受けて、連覇することは間違いない。もはや、誰も指原に勝てるメン
バーは存在せず、今年だけでなく、来年、再来年も、指原が出続ける限り、
今のままの選抜総選挙では、結果に変わりはない。

　　　　　　　　　　　　　　（続く）