久米 のコメント

 配信お疲れ様です。
 取材旅行も兼ねているから気楽ではないのでしょうけど、裏山鹿ですねー。ヨーロッパの街並みなんてディズニーシーに行けば充分堪能出来るからわざわざ行く必要がない、どうせ観光客目当てなんだし一緒でしょ!なんて自分に言い聞かせてきましたが、まあ要は「すっぱいブドウ」ですね、情けない^^;
 フランス人は、エッフェル塔を建てることすらその美意識から反対していたと聞くと、未だに、歴史的な文脈や景観を考えずに、より高いビルや塔をおっ立てて自慢しよう、近未来的なかっこいい競技場を作って客を集めようとか考えてるバブリーな発想は、かなり幼稚な気がしますね。
 フランス人は偏狭で高慢である、と聞きますが、それが自分らの伝統や美しい田園や都市の景観をまもって行こうとする様な、グローバル化に簡単になびかない心意気の表れだとすると、学ぶべきところは多いのではないかと思います。
 ただフランスも英語が到る所で通用し、外国人もだいぶ過ごしやすくなったかもしれませんが、それはある意味でグローバル化で平板化してしまったからで、気軽に旅行出来るようになった分、異世界の文化を虚飾なく味わえる旅行というのも、難しくなったかもしれないと考えるとちょっと複雑というかジレンマですね。
 新ゴー宣8巻の欧州旅行でも思いましたが、小林先生の美術品の見方は面白過ぎますね。スノッピーでなく、かつ決してウケ狙いだったり斜に構えることなく、ジャンルが違えど芸術家同士のインスピレーションのぶつかり合いを感じることができました。いつか「小林よしのり、ルーブルへ行く!」みたいな単行本でないかなあと密かに待っております(笑)
 
 ところで『赤子から乳を奪い返すの図』には月亭可朝の『嘆きのボイン』を思い出しました。

No.108 127ヶ月前

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