前回の「ライジング」でna85さんが投稿を自粛すると書いたときには、自分の不甲斐なさを悔やまずにいられませんでした。理由はなんであれ、ここ数週間、「ライジング」への書き込みは怠っていましたし、雷神宮歌会への参加回数も減ってしまいました。自分自身を持ち上げるつもりはありませんが、ライジングのコメント欄で、自分の立場に余りにも無理解で、na85さんに甘えていた部分があったのではと思えてなりません。
　前回のライジングのコメント欄を読む限り、私自身がもっとしっかりしていればと思えてなりませんでした。na85さんが何時でも参加してもいいように、私一人でも雷神宮歌会を続けていこうかと思っています。また、気になる書物があればできうる限り紹介していくつもりです。
　sanさんが前回、私とna85さんの評論を読むのがコメント欄を訪れる動機と仰っていましたが、私とてライジング参加の動機はna85さんの影響が一番大きく、「しゃべくり」もna85さんが投稿しなければ参加しなかったでしょう。また、これほどまでに盛大にライジングのコメント欄も盛大に盛り上がらなかったでしょう。それだけ、na85さんの存在は私にとって大きいのです。前年の一月に景気について「ゴー宣道場」で取り上げられたときも一番初めに執事応答で発言しましたが、あの時の発言にもna85さんとの旧掲示板でのやり取りが大きく影響しているのです。
　これはライジングという一メールマガジンの世界に止まりません。私が以前から気になり、疑問に思っていた江戸時代について明確な光点を顕わし、真の日本における歴史と現代を繋げるつながった歴史を示し、そして「里山資本主義」を紹介したために、それまで迷っていた私の道筋に大きな影響を下すきっかけを作ってくださったのもほかでもないna85さんなのです。今、私は東京都を離れて里山を目指すために塾生兼農業研修生として里山で生きていくために忙しい日々を送っています。
　その意味ではna85さんを失うということは私にとって、「小林よしのりライジング」と「ゴー宣道場」が女系天皇公認が成立する前に失うのと同じくらいに大きな存在を失うことと同じでもあるわけです。しかしながら、今回、na85さんが投稿を自粛して戻ってこないという責任には自分としても少ながらずの責任があると思えてならないことから、無理に止めるということはしません。これは自粛を止める人々を否定するわけではなく、自粛を止めようと必死になっている人々が出てくるまでに理由は何であれ、何もしなかった自分自身の責任に対し、止めない一方でna85さんが帰ってくるまでにna85さんがライジングに残した形跡をできうる限りみんなで引き継いでいこうという意志なのです。
　na85さんが書き込まなくてもみんなでna85さんに感謝しながら、na85さんの偉大と称しても大袈裟ではない、業績を引き継いでいこう。何時でもna85さんが参加できるように。