>>200
西郷自身は下野の理由としてこう言っています。「私は逃げ出したのです。征韓論破裂と聞いて、事情を知らぬ兵隊どもが三条公を斬ると騒ぎ出した・・・」西郷が三条の首を斬るなら俺を斬れと言っても騒ぎは収まらず、こんな腐った政府に尽くすつもりはないと兵隊どもは総辞職して国に帰る勢いだった。行きがけの駄賃として西郷を担いで一騒動を起こす勢いだったので「どうしても帰国するというのなら、俺が先に帰ろうといって、東京から逃げ出しのです。ほかに仔細はありませぬ」
当時から西郷下野については、さまざまな憶測を呼んでいましたが、西郷の言葉を真意とするなら「内乱」を防ぐために下野したということでしょう。しかし、西郷自身も腐った政府には嫌気をさしていたんじゃないかとは思いますがね。