小学館の「美味しんぼ」の主人公が鼻血を出す一コマが「風評被害を煽る、無神経だ！」と叩かれていますね。
かなり乱暴な意見ですが「あの一コマの何が悪い？よく書いたじゃないか。福島の現実は正にこうじゃないか」と思います。
私には福島県で被災・避難した友人がいますけど、「最近、鼻血がよく出ている。原発事故前はそんなのなかった。誰も知らない。国も関係ないと相手をしない」と言っています。彼は実際に私の前で、たくさんの鼻血を出したことがあります。心配です。こうした人が身近にいるんです。
美味しんぼの一コマに文句をつけた人は、一体、何を主張したいのでしょうか？
文句をつけた、じゃあ、あの一コマに何を描けば良いと思っているのでしょうか？
まさか、主人公が問題なく、ピンピンしているのを描けと言うのでしょうか？
それだったら「放射能は無害」というトンデモ・ラッキーな説をばら撒くに等しいと思います。
それこそ、原発推進の安倍や自称保守派やボンビーウヨの思う壺でしょう。更に、福島の線量の高い地域への帰還・原発推進・再稼働・新規増設に拍車をかける気がします。
私が最高傑作と評価する、よしりん先生の「脱原発論」。その中の「4号機はダモクレスの剣」の章があります。
例えば、その章を読んで文句をつける人はこう主張するのでしょうか？
「原発事故の恐怖を煽るな、原発が立地している地域への風評被害になるぞ！無神経だ」というのでしょうか？
私から見れば文句をつけて、目を背けさせたり、黙らせたりする人こそ、逆に風評被害を拡散しているのではないでしょうか？
大切なのは、例え過激でも事実を伝えることです。
でないと、放射線対策や生活支援も施せないのではないでしょうか。
文句つけた彼らこそ福島県に対して本当に無神経な人間です。