こいら のコメント

配信ありがとうございます。
戦後の日本のアイデンティティが金と命になってしまって、大企業も利益や成果を最優先にしてしまった結果、労働者の人件費が抑えられて、労働力が使い捨てにされている現状があります。学歴や能力や技術がある人は仕事に困ることはないけど、世の中の全ての人間が優れているわけではないのです。
女性の社会進出が進んでいるとはいえ、まだまだ家事や育児は女性がやるべきだ、という固定観念がこの国では根強く、外で仕事をしてる女性は家に戻っても仕事があるという二重労働を強いられています。育児なんかは基本的に年中無休の重労働で、しかも子育てを失敗すると世間から白い目で見られる、という強迫観念に怯えながら、仕事をしながら子育てをする母親の心身は疲弊する一方です。それだけでも大変なのに、配偶者と離婚して不安定な非正規雇用のブラックな職場で終わりのない重労働を余儀なくされる女性が多いことで、本来女性が持っている感性のしなやかさまで失うことは、この国の豊かさを失ってるに等しいと思うのです。
世界遺産に指定された富岡製糸場も、官営の頃は労働条件も良く、女工さんも生き生きと働いていたらしいのですが、民間企業に払い下げられ、他国の市場と競争になってから、いわゆる女工哀史と呼ばれる人間疎外が進んだブラックな職場になったそうです。
そもそもインフラが行き渡り、物も豊かになった現代で、なぜ企業は労働者のコストを下げてまで利益にこだわる必要があるのか疑問です。バブルや高度経済成長期みたいに物を売れば利益が自然と上がる時代でもないのに、経営者がその頃の考え方からちっとも進歩してないし、政府や自民党も政治資金が欲しくてそんな時代遅れの経営者の言いなりになって、その犠牲になっているのが貧困層の女性とその子供だと思います。効率主義や合理主義を止めることはできないかもしれませんが、現にその歪みが出てるので、修正してせめて普通の人が普通に働ける国を作れる政治家をわれわれ国民も選ばなきゃな、って思います。

No.13 127ヶ月前

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