礒崎首相補佐官という人が、さすがにヤバイと思ったのか、「砂川判決は補強材料であって根拠ではない」と言い訳をしたそうです。しかし問題は「憲法上認められるか否か」ということが、相変わらず全くわかっていないようです。 というか、砂川判決はアメリカの国務省の筋書きに沿って下されたということが、アメリカの公文書によって明らかになっているとのこと。そんなものを根拠だろうが材料だろうが持ち出してくる時点で、日本の国防のアメリカ依存症は深刻なレベルに達していると思います。 上記の公文書の件は『本当は憲法より大切な日米地位協定入門』を読んで知ったのですが、その本では砂川判決のおかしさを解説した後、ライジングvol.49にもあったナチスの全権委任法について触れていて、「この法律の制定によって、当時、世界で最も民主的な憲法だったワイマール憲法は死に、ドイツの議会制民主主義と立憲主義も消滅したとされます。その後のドイツは民主主義国家でも、法治国家でもなくなってしまったのです。」とあります。 安倍自民は、ナチスほど強引な手段は取れないかもしれませんが、実際に「誰も気づかないで変えようとして」ナチスのように立憲主義を無効化しようとしているのですから、どうやら麻生のナチスジョークはジョークではなく本心だったようです。
チャンネルに入会
フォロー
小林よしのりチャンネル
(ID:803591)
礒崎首相補佐官という人が、さすがにヤバイと思ったのか、「砂川判決は補強材料であって根拠ではない」と言い訳をしたそうです。しかし問題は「憲法上認められるか否か」ということが、相変わらず全くわかっていないようです。
というか、砂川判決はアメリカの国務省の筋書きに沿って下されたということが、アメリカの公文書によって明らかになっているとのこと。そんなものを根拠だろうが材料だろうが持ち出してくる時点で、日本の国防のアメリカ依存症は深刻なレベルに達していると思います。
上記の公文書の件は『本当は憲法より大切な日米地位協定入門』を読んで知ったのですが、その本では砂川判決のおかしさを解説した後、ライジングvol.49にもあったナチスの全権委任法について触れていて、「この法律の制定によって、当時、世界で最も民主的な憲法だったワイマール憲法は死に、ドイツの議会制民主主義と立憲主義も消滅したとされます。その後のドイツは民主主義国家でも、法治国家でもなくなってしまったのです。」とあります。
安倍自民は、ナチスほど強引な手段は取れないかもしれませんが、実際に「誰も気づかないで変えようとして」ナチスのように立憲主義を無効化しようとしているのですから、どうやら麻生のナチスジョークはジョークではなく本心だったようです。