隼人 のコメント

  トラブルがあったようですが、今週も無事にライジングを配信していただきうれしく思います。この事件を知った時、私の第一声は「なんでこの母親はネットで知ったシッター(洒落じゃないですよ)に子供ば預けれっと?馬鹿じゃなかと?」でした。
 私と年が変わらない彼女がすでに子供を二人持ち、バツイチなので人生はこうも違うのかと驚きましたが。しかしそれ以上に彼女の家族観がどのようなものか不思議で仕方がありません。「子供のためなら自分の命を投げ打ってでも、子を守るのが親だ」と私は両親から学びましたし、もし子供を持ったら両親が私にしてくれたことと同じことをしてあげるつもりです。
 前回のライジングで詳細に書かれてましたが、「共同体」と「貧困」がこの事件の背景にあると思います。私は共同体の良い面も悪い面もある田舎で生まれ育ちました。子供は地域の皆で育てましたし、赤ん坊の頃から面倒をみてもらいましたし、成長したら私が年下の子の面倒をみました。
 大学生になるとき、近所のおばさんに挨拶にいくとカステラを5,6箱もらいました。そして引っ越し先のアパートの隣人にそのカステラを持っていき、「長崎から来ました、隼人です。よろしくお願いします。」と挨拶に行き、顔を覚えてもらうようにしました。この前の大雪で雪かきを向かいの家の老夫婦として仲良くなり、顔を合わせれば小話ができる関係になりました。やはり隣人の顔も知ないほどの人間関係は危険です。
 「貧困」についてですが、私の家もそうですが祖父母の年金無しでは生活できません。高卒で就職した人なんて私の同級生でもわずかしかいません。大学に行かなくても多くの人は専門学校に通ったり、親戚を頼って何とか就職しています。後は自衛隊に入るかどうかです。
 就農すればいいなどよく世間では言われますが、現実はそんな甘くありません。私の家の畑のサツマイモやサトイモなどの根物野菜が毎年イノシシによって食い荒らされます。一度イノシシの肉を焼肉で食べてみましたが、固くて臭くて油も多くて私は苦手でした。(父はバクバク食べてましたが・・・)煮込み料理にしたら良いのかもしれません。田んぼだって天候次第で収穫量が変化し、米が全く収穫できなかったときは「二等米」という家畜の餌としても使われるお米を半年近く食べて新米を待つということもありました。
 農家をしてれば確かに餓死することはありませんが、豊かに暮らせるというのも幻想です。ですが、「里山資本主義」をバイブルにしてる私にとってこの現状を克服できる術はないかと思想し続けるつもりです。

No.36 129ヶ月前

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