恐るべき男がいる。 その男はフルマラソンを短距離走の勢いで走り出した。 猛烈なスピードで有名選手をぶっちぎっていった。 解説者たちはその姿を見て冷笑し、 「目立ちたがりの素人ですよ」 「すぐにバテて走れなくなりますよ」 と高みに立った物言いをしていた。 しかし男は20キロ地点を越えても30キロ地点を越えても走るスピードが衰えることなかった。 沿道でその姿を見ていた俺は震えた。俺もあの男と共に走ってみたいと思った。 俺もその男の横を走り出した。すっかり男のペースを掴み、併走している気になっていた。 しかし実は未だに周回遅れでついて行っているのがやっとなのだ。 いつかきっと併走出来るようになりたいと思いながら、必死に追いかけ続けている。 その男は未だにぶっちぎりで走り続けている。 AKBの少女たちを見る目はすっかり赤いちゃんちゃんこが似合う好々爺であるにも関わらず、走り出したらぶっちぎりで止まらぬ夜叉と化す。 その男の名を小林よしのりという。
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小林よしのりチャンネル
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恐るべき男がいる。
その男はフルマラソンを短距離走の勢いで走り出した。
猛烈なスピードで有名選手をぶっちぎっていった。
解説者たちはその姿を見て冷笑し、
「目立ちたがりの素人ですよ」
「すぐにバテて走れなくなりますよ」
と高みに立った物言いをしていた。
しかし男は20キロ地点を越えても30キロ地点を越えても走るスピードが衰えることなかった。
沿道でその姿を見ていた俺は震えた。俺もあの男と共に走ってみたいと思った。
俺もその男の横を走り出した。すっかり男のペースを掴み、併走している気になっていた。
しかし実は未だに周回遅れでついて行っているのがやっとなのだ。
いつかきっと併走出来るようになりたいと思いながら、必死に追いかけ続けている。
その男は未だにぶっちぎりで走り続けている。
AKBの少女たちを見る目はすっかり赤いちゃんちゃんこが似合う好々爺であるにも関わらず、走り出したらぶっちぎりで止まらぬ夜叉と化す。
その男の名を小林よしのりという。