隼人 のコメント

 つづいて、「大東亜論」のコメント書きます。感銘したことを列挙します。
 その一、「偉人の命がこの世から無くなっても、その生き様や精神は失われずに受け継がれる」ということです。これは私がゴー宣だけでなく、その他の書物や逸話に接したときに大切にしてることです。西郷精神を受け継ぎ、日本だけでなく東アジアに大きな影響力を与えた頭山満の生涯、その精神は私たちがこれまでの人生で経験したことのないスケールです。彼、そして彼の同志たちの活躍に心踊らされました。物語の世界にあっという間に引き込まれてしまいます。
 その二、「言葉の力」です。これは私がゴー宣を読むときに特に大事にしてるものです。頭山満はこれに秀でた人物で日露開戦前に伊藤博文に詰め寄る場面に挙げられるように、彼に師事してた葦津氏が「相手の問題意識の急所要点を鋭く突く力」が彼の言葉にはあります。よしりん先生のこれまでの著書からも読み取れるように先生にも同じ力があることがわかります。
 その三、「志士たちの益荒男ぶりを存分に出してる画(え)」です。特にこれは物語のクライマックスの大隈外相へ爆裂弾を投げ込む過程に渡って凄味が増します。「反TPP論」でも衝撃的だった来島の自決シーンは描き直され、より詳細に臨場感溢れるものになっており、自分も首を掻き切った気分になってしまいました。
 大東亜の物語からは今後も目が離せません。そしてそこから私たちに受け継がれるものを読み取り、読者として、個人として思想し、現在と照らし合わせ、自らの行動・生き方に結び付けたいです。 

No.62 131ヶ月前

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