magome のコメント

>>210 na85さん 江戸時代における詳細は解説と説明をありがとうございます。そもそも、江戸時代の歴史を見ればわかりますが、大火による家屋などの建築物の被害が凄まじかったことと、江戸でも乾燥する冬の時期は特に火災について神経を使っていたようです。また、震災や台風などの天災によっても家屋の損傷、全壊は度々怒っていのですから、当然、建築物の原料の需要も相当高くなることになります。当時の日本の建築物の大半が材木であったことから、禿山だらけだと、材木の需要が足りなくなってしまいますし、木の建築物を維持し、建造すること自体、不可能でしょう。また、禿山だらけだと当然、食糧増産のための田畑や漁場での生産率にも大きな制限が課せられ、土砂などの危険性も増すことから居住地として使える土地も大幅に制限されるわけですから、人口が大幅に増加した江戸時代に禿山だらけであったということ自体、物理的、生物学的にあり得ないのです。
 陽明学は庶民だけではなく、幕末の武士の間にも広まっていたとは驚きでした。朱子学は平時における官僚の教育としては望ましいのでしょうが、庶民にまで普及させると職種や共同体が異なるために適用させるには不可能だったのだとおもいます。結果として、それまでの経済、文化、文明の循環が狂ってしまっただけで、やはり、歴史の教訓からして陽明学の見直しは今後、必要になってくるのではないのかと思います。現在は、江戸しぐさなど、江戸時代に宇陽明学を基に作られた観念を急速に広めることは難しいでしょうが、里山などの小さな共同体の中ではひょっとしたら再度、現代風に調節しながら普及させることが出来るのではないのかと思いました。
 江戸時代は270年間も続いたのですからその中でも試行錯誤の繰り返しが行われていましたが、「平和を推奨する」といっている我が國がなぜに、江戸時代の教訓を生かそうとしないのか今でも不思議でなりません。大名が私有する「ウシハク」ではありますが、大名とて、農業技術を体得しているわけではありませんし、土地は百姓の方が精通していたことから、一揆が発生するならまだしも、土地勘を利用した便衣戦術を使われたら軍隊を動員したとしても討伐は難しかったと思います。そして、支配地の百姓に食料を始めとする兵站を頼っているわけですから、私有している土地であったとしても自分たちの安全保障のために百姓を含む、支配下の領民に相当の権限を与えていたのではないのかと思います。
 だからこそ、名主制度が作られ、一揆も少なかったのだと思います。また、もし、私有する土地で大名が領民を酷使していたとすれば、大名もお家断絶などの処罰の対象とされてしまうという制度にはならなかったと思います。江戸時代、百姓は武士を尊敬してはいましたが、恐れてはいなかったのだと思います。
 
>江戸期の藩主と大陸に蔓延った馬賊とを同じ扱いにされたら、世界史上の全ての領主がギロチンにかけられる必要が出てきます。

というより、江戸期の藩主を馬賊と同じ扱いにすれば、領民全てをギロチンにかけることが出来ることから革命を望む、極左活動家にとっては大喜びしてしまう判断だと思います。

>>212 「かぐや姫の物語」はもう、上映されていたんですね。解説を読んだところ、本作は、私のこれからの人生のために大切ななにかを見せてくれると思いましたのでさっそく、見に行きます。もう「ジブリ」は見ないだろうなと思っていましたが、これだけは見なければと思いました。


江戸時代の庶民や幕末の武士が体得した陽明学について、なにかお勧めの著書ってありませんか?

No.219 132ヶ月前

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