こいら のコメント

配信お疲れさまです。
Q&Aコーナーで恥を晒したものです。
冗談はさておき、私は音楽をやっていて、日本語で歌詞を書くので、特に言葉を扱うことにナーバスにならなきゃいけないのも事実です。
綺麗な言葉だけでは面白くないのですが、じゃあ弱者を罵るような言葉を歌詞にして公の場で歌っていいのか?ということは常に留意してます。それでも、何気なく歌詞にした言葉で聴き手が傷つくことはあると思うのです。
現在、日本でいわゆるメジャーレーベルでテレビやラジオでオンエアされている歌の歌詞のほとんどが放送局の自主規制の基準に合格している楽曲です。自主規制のために表現の自由がある程度制約を受けるのはやむを得ないことなのかもしれませんが、いわゆるヘイトスピーチなどで表現の不自由が広がらないのかな?という懸念はあります。
実は、中国やアメリカの専横について自分なりに歌詞を書いて歌を作り、ライブで音楽事情に詳しい人に聴いてもらったのですが、やはりメジャーレーベルだとその歌詞のまま表現できない、とのことでした。差別語をあからさまに使ったわけではないのですが、ニュアンスとしてもそういう中国やアメリカのことを批判する歌詞は書かせてもらえないらしいのです。
差別語や自主規制に関する基準が、ネットの出現によってダブル・スタンダード(二重基準)になっているのが現状です。自主規制が嫌なら自主制作でやってくれ、みたいな感じです。確かに自主制作でやれば好き放題言葉狩りを気にせず表現できますが、メジャーなところには行けないというハンデはありますね。どちらがいいというワケでもないのでしょうけど…。
理想は自主規制の隙間を突いてギリギリの線で挑発的な言葉を匂わす感じで無意識のうちに(サブリミナル的に)聴き手に訴えかけて表現することなのでしょうが…。
差別というか、言葉の暴力が弱者をいじめるという風潮によって、漫画やロックのような「暴力表現すれすれ」の表現まで萎縮することがこの国のクリエイターにとっていいことなのか、自分なりに色々考えてみることも大事なのかな?とも思います。

No.8 132ヶ月前

このコメントは以下の記事についています

継続入会すると1ヶ月分が無料です。 条件を読む

小林よしのりチャンネル

小林よしのりチャンネル

月額
¥550  (税込)
このチャンネルの詳細