山田太一さんが一昨年発表した『空也上人がいた』と筒井康隆さんが今年刊行した『聖痕』は共に今現在の日本をリアルに抉っていて、作家の感性ってのは歳を重ねても衰えるわけではないのだと、つくづく思います。 感性を研ぎ澄まし、今をリアルに抉る狂気がある創作者は才能が衰えないのかもしれません。 たとえ、いにしえの物語であっても、今をリアルに捉えた語り部が演出すると、生き生きとした世界観が広がって、ぐっとハートを鷲掴みにされます。 ザ•神様をつい夢中で追いかけるのはその為なのかもしれません。 還暦を迎えてもまだまだ健筆をふるう小林先生の描く大東亜論は単なる昔の偉人の伝記にとどまらず、今の社会をぐっさぐさに抉っていて、迸る鮮血に俺は戦慄と驚喜、恐怖と憧憬がグチャグチャにミックスされたような混沌とした感情が喚起され、小林先生の感性に打ちのめされ、且つ酔い痴れています。 その衰え知らずの創作意欲で、また新たな作品の準備を進めておられるようだし、来年もよしりん作品が楽しみですぜ。
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小林よしのりチャンネル
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山田太一さんが一昨年発表した『空也上人がいた』と筒井康隆さんが今年刊行した『聖痕』は共に今現在の日本をリアルに抉っていて、作家の感性ってのは歳を重ねても衰えるわけではないのだと、つくづく思います。
感性を研ぎ澄まし、今をリアルに抉る狂気がある創作者は才能が衰えないのかもしれません。
たとえ、いにしえの物語であっても、今をリアルに捉えた語り部が演出すると、生き生きとした世界観が広がって、ぐっとハートを鷲掴みにされます。
ザ•神様をつい夢中で追いかけるのはその為なのかもしれません。
還暦を迎えてもまだまだ健筆をふるう小林先生の描く大東亜論は単なる昔の偉人の伝記にとどまらず、今の社会をぐっさぐさに抉っていて、迸る鮮血に俺は戦慄と驚喜、恐怖と憧憬がグチャグチャにミックスされたような混沌とした感情が喚起され、小林先生の感性に打ちのめされ、且つ酔い痴れています。
その衰え知らずの創作意欲で、また新たな作品の準備を進めておられるようだし、来年もよしりん作品が楽しみですぜ。