岸端編集長、小林師範、時浦師範代、今週は前回よりも早い配信、ありがとうございます。 実は一昨日、日が暮れた近所の街角で「特定秘密保護法」の反対のために共産党が演説をしていました。演説内容を聞いている限りでは小林師範の主張に近く、政府が一般庶民をもなんらかの処罰が出来てしまうという法の解釈が可能であり、危険な法であることをあらゆる礼を述べて解りやすく説明して、頷ける部分が多かったのですが、多くの人達は演説に耳を傾けることなく、立ち止まらずに通り過ぎていきました。また、私を含む、ほぼすべての人が署名をしようともしませんでした。それは、演説者の後ろに大きく「守ろう9条、憲法9条改正反対」と演説内容とは何の関係もない内容が大きく書かれていた看板が掲げられていたからです。 これは国会議事堂や経産省前の「脱原発デモ」や「原発反対デモ」でも言えることなのですが、左翼、サヨクであれ、自称保守であれ、それぞれのポジショントークが我々一般人の参加や関心を主な原因なんだと思います。原発反対デモでは原発とは関係がない「沖縄基地反対」の垂れ幕を掲げた人々の隣に日章旗を掲げた人がいるなど、異なる立場の人々が一緒くたになって国のために行動を起こしいていることが分かったので原発反対の署名運動にもその場でしましたが、今回の特定秘密保護法の場合、ポジショントークにそれぞれが固執してしまっているばかりに無関係な内容を持ち出し、その無関係な内容が多くの人々を正確な特定秘密保護法における問題から関心ごとを遠ざけている大きな原因になっているのではないのかと思えてなりませんでした。 以前でしたら、あらゆる社会問題や歴史問題などの展示や演説に遭遇した場合、演説者や展示関係者にそれぞれが自分の考えをお互いに交換し、それぞれの立場の意見を交し、お互いの意見を尊重することを証明する表しとして署名もできたのですが、近年はポジショントークに固執しすぎてしまい、ポジショントークから少しでも逸脱した思想や意見には触れようともしないので、意見を交すこともなくなり、関心もしなくなりました。 また、自称保守系の雑誌であれ、左翼、サヨク系の雑誌であれ小林師範の記事や漫画が載っていなくても自分に興味がある内容が載っている場合が多かったのでその時は購入して読んでいたのですが、近年は自称保守系の雑誌はSAPIOを含めて嫌韓、嫌中、グローバル近代産業、原発推進一色に、左翼、サヨク系雑誌は反戦平和、反自民党、反自称保守一色に固執しすぎて目新しい記事が全く見受けられず、購入はおろか見向きもしなくなりました。 多くの庶民が政治や社会問題に深い関心ごとを示してこなかった原因として、知識人たちの閉鎖的なポジショントークが庶民に政治や社会問題の関心ごとを遠ざけてきたからであって、近年はこの知識人たちの愚民化政策が最も露になったからこそ、特定秘密保護法についても庶民は半ばあきらめた形で関心を示していないのではと思いました。 そして、知識人が登場する新聞や雑誌を愛読する人はいくら他の人が自分の知識を分けようとも全く、頭に残らないようで、ついこのまえに、原発の危険性と維持費、運営費の高さを説明しても、今、もう一度聞いてみると、もう、「原発を止めると電気代が上がる」と言っている始末です。これは特定秘密保護法についても同じです。このような状態になると、もはや失望してしまい、意見交換はせずに別の行動に移していくほかありません。 「台湾論」の台湾での騒動は懐かしい限りです。私が最初に購入した「ゴー宣スペシャル」が「台湾論」でした。あの時、金も料理の腕もいまほどはなく、美味い物に飢えていた私にとって、台湾論に書かれていた美味い中華、台湾料理や御茶の話が目を引き付けたと同時に台湾人が日本から学んだことを通し、はじめて、日本人である自分が何を基本的に実践して守っていかねばならないのか気が付いた瞬間でもありました。李登輝元総統の演説をはじめて聞いたときの綺麗で聞きやすい日本語はこれまで聞いた中で一番うまい日本語であり、戦前の教育の高さに改めて実感したのを覚えています。 「大東亜論」の単行本発売も待ち遠しいです。現在でさえ手元にある「大東亜論」登載のSAPIOを読み直しては衝撃的な台詞や場面を見て、自分の魂に叩きつけていたりしますが、書下ろしやあとがき、まえがきはまた、自分にどれほどの刺激を与えてくれるのかと思うとどうにも落ち着いていられません。 「一人になっても寂しくない人間になれ」 この一言だけでも「大東亜論」のすごさを表しているといっても言い過ぎではないと思います。単行本の発売が待ち遠しい!
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岸端編集長、小林師範、時浦師範代、今週は前回よりも早い配信、ありがとうございます。
実は一昨日、日が暮れた近所の街角で「特定秘密保護法」の反対のために共産党が演説をしていました。演説内容を聞いている限りでは小林師範の主張に近く、政府が一般庶民をもなんらかの処罰が出来てしまうという法の解釈が可能であり、危険な法であることをあらゆる礼を述べて解りやすく説明して、頷ける部分が多かったのですが、多くの人達は演説に耳を傾けることなく、立ち止まらずに通り過ぎていきました。また、私を含む、ほぼすべての人が署名をしようともしませんでした。それは、演説者の後ろに大きく「守ろう9条、憲法9条改正反対」と演説内容とは何の関係もない内容が大きく書かれていた看板が掲げられていたからです。
これは国会議事堂や経産省前の「脱原発デモ」や「原発反対デモ」でも言えることなのですが、左翼、サヨクであれ、自称保守であれ、それぞれのポジショントークが我々一般人の参加や関心を主な原因なんだと思います。原発反対デモでは原発とは関係がない「沖縄基地反対」の垂れ幕を掲げた人々の隣に日章旗を掲げた人がいるなど、異なる立場の人々が一緒くたになって国のために行動を起こしいていることが分かったので原発反対の署名運動にもその場でしましたが、今回の特定秘密保護法の場合、ポジショントークにそれぞれが固執してしまっているばかりに無関係な内容を持ち出し、その無関係な内容が多くの人々を正確な特定秘密保護法における問題から関心ごとを遠ざけている大きな原因になっているのではないのかと思えてなりませんでした。
以前でしたら、あらゆる社会問題や歴史問題などの展示や演説に遭遇した場合、演説者や展示関係者にそれぞれが自分の考えをお互いに交換し、それぞれの立場の意見を交し、お互いの意見を尊重することを証明する表しとして署名もできたのですが、近年はポジショントークに固執しすぎてしまい、ポジショントークから少しでも逸脱した思想や意見には触れようともしないので、意見を交すこともなくなり、関心もしなくなりました。
また、自称保守系の雑誌であれ、左翼、サヨク系の雑誌であれ小林師範の記事や漫画が載っていなくても自分に興味がある内容が載っている場合が多かったのでその時は購入して読んでいたのですが、近年は自称保守系の雑誌はSAPIOを含めて嫌韓、嫌中、グローバル近代産業、原発推進一色に、左翼、サヨク系雑誌は反戦平和、反自民党、反自称保守一色に固執しすぎて目新しい記事が全く見受けられず、購入はおろか見向きもしなくなりました。
多くの庶民が政治や社会問題に深い関心ごとを示してこなかった原因として、知識人たちの閉鎖的なポジショントークが庶民に政治や社会問題の関心ごとを遠ざけてきたからであって、近年はこの知識人たちの愚民化政策が最も露になったからこそ、特定秘密保護法についても庶民は半ばあきらめた形で関心を示していないのではと思いました。
そして、知識人が登場する新聞や雑誌を愛読する人はいくら他の人が自分の知識を分けようとも全く、頭に残らないようで、ついこのまえに、原発の危険性と維持費、運営費の高さを説明しても、今、もう一度聞いてみると、もう、「原発を止めると電気代が上がる」と言っている始末です。これは特定秘密保護法についても同じです。このような状態になると、もはや失望してしまい、意見交換はせずに別の行動に移していくほかありません。
「台湾論」の台湾での騒動は懐かしい限りです。私が最初に購入した「ゴー宣スペシャル」が「台湾論」でした。あの時、金も料理の腕もいまほどはなく、美味い物に飢えていた私にとって、台湾論に書かれていた美味い中華、台湾料理や御茶の話が目を引き付けたと同時に台湾人が日本から学んだことを通し、はじめて、日本人である自分が何を基本的に実践して守っていかねばならないのか気が付いた瞬間でもありました。李登輝元総統の演説をはじめて聞いたときの綺麗で聞きやすい日本語はこれまで聞いた中で一番うまい日本語であり、戦前の教育の高さに改めて実感したのを覚えています。
「大東亜論」の単行本発売も待ち遠しいです。現在でさえ手元にある「大東亜論」登載のSAPIOを読み直しては衝撃的な台詞や場面を見て、自分の魂に叩きつけていたりしますが、書下ろしやあとがき、まえがきはまた、自分にどれほどの刺激を与えてくれるのかと思うとどうにも落ち着いていられません。
「一人になっても寂しくない人間になれ」
この一言だけでも「大東亜論」のすごさを表しているといっても言い過ぎではないと思います。単行本の発売が待ち遠しい!