配信お疲れさまです。
Q&Aコーナーでのよしりん先生の私のコメントに対する回答（政治家がプロパガンダ漫画を売れない漫画家に描かせる話）と今回のライジングの記事がリンクするのですが…。
フリーのジャーナリストならば、どの新聞やテレビや論壇の論調に対しても自分の批評眼を失わずに、目の前にある事実を冷静に的確に読み手に伝えることがその職能だと思います。
だから、櫻井よしこの立ち位置は「フリージャーナリストとして力不足」というより「フリージャーナリストの資格がない」というか「フリージャーナリストの職能がない」と言えると思います。
今年亡くなられた作家の山崎豊子さんは、私財を投げうって、さまざまな妨害をはねのけて地道な取材を続けて、全て自分の責任と責務で『大地の子』や『沈まぬ太陽』などの傑作を生み出したそうです。
テレビでキャスターをやった経験があるから、と言って、テレビ局の論調に合わせたポジショントークをするために取材をするのであれば、それはジャーナリズムではないと思います。
政治家のプロパガンダ漫画を描く漫画家が「フール（道化）としての職能」を放棄をしているのと同じく、メディアの論調に合わせたフリージャーナリストは「事実をニュートラルな立場で的確に伝えるという職能」を放棄してるに等しいと思いますが…。