こいら のコメント

よしりん先生と高森先生の道場ブログの感想を。
特定秘密保護法が政権与党に都合の悪い情報を恣意的に隠すことができる、ということは、仮に民主党や共産党がこの国で政権与党になった場合、民主党や共産党に都合の悪い国家機密は政権の意思で公にされない、ということですよね。だとしたら、今は日米同盟やアメリカなどの軍事機密を隠す目的で自民党が通した秘密保護法が、民主党や共産党が政権になったら日中関係や中国の軍事機密などを秘密保護法で隠すことができるようになりますよね。その場合、今回賛成に回った保守派やネトウヨは民主党や共産党の政治姿勢に異を唱えるはずです。
どうでしょう、秘密保護法はどう考えても客観的で中立な立場で運用されない法律ですね。
地元の新聞に鳥越俊太郎が「ポピュリズムを大事にして民衆の声を聞いていた小泉元首相と違って、安倍首相は国民の声を全く聞いていない」と今回の法案を批判するコメントを出していますが、そもそもファシズムとはポピュリズムの暴走によってマスコミが政権批判をしなくなり、国民が異論が言えない空気を下地にして起こるものだと思います。今回の法案が通ったのも、産經新聞をはじめとする保守派のマスコミや保守系の知識人やネトウヨが、アベノミクスを支持し安倍政権を礼賛して政権への国民の支持率を上げ、異論や批判が挟めない雰囲気を作ってしまったことも原因の一つだと思います。
よしりん先生の『戦争論』までは左翼のポピュリズムが左翼のマスコミや知識人に受けて、慰安婦や教科書問題に対して異論が言えない雰囲気を作っていたことも確かです。依って立つところが国民のポピュリズムである以上、ファシズムが生まれる可能性は十分にある、とも思います。左寄りになっていたポピュリズムの「空気」が右寄りになっただけだと思うのです。
やはり、そういう「世論の空気」に流されない強い自我を一人一人が持った方がいいのかな?とも思います。

それから、高森先生の12月8日についてのブログ、面白かったです。戦前の文学者は左派思想に染まっていた太宰治でさえ大東亜戦争を支持していたんですね。彼らは骨があったと思います。戦後の文学者はロクなヤツがいないですね。

長文失礼しました。

No.105 133ヶ月前

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