kellow のコメント

手紙を渡しただけの山本太郎を過剰に叩く人たちというのは、ブログでも紹介されていた戦前戦中に天皇の権威を笠に着て高圧的な態度で同調圧力を作っていた人たちと同じで、一見尊皇心があるように見せて自分の都合、つまり人を従わせる為に天皇を「政治利用」しているのだと思います。

そういう人たちはただ自称保守系の人間が誰も彼も同じことを言っているから合わせているだけで、道理も倫理も論理も何もなく(それらのどれか一つでもあるのなら安倍晋三を批判していなければおかしい)、そして道理を軽視するタイプの人たちだからこそ、戦後に大勢に合わせて言うことをコロっと変えても恥も知らなかったのでしょうね。それは道徳的には許されるのかも知れませんが、しかしそこから倫理を無視してはいけないという教訓を汲み取らなければ、何のための敗戦だったのか、何のための「大義のない戦後」への違和感なのかと思ってしまいます。

そこから田中正造の日本魂批判と合わせると、日本人というのは道徳的であるがゆえに周りの空気を読みまくり、良く言えば察することに長けているけれども、悪く見れば時代の雰囲気や大きな流れに逆らうことができない、以前岡田斗司夫氏との対談でも言われていた「一神教ではないので倫理が弱い」という構図がはっきり見えてきました。

また歴史の中で培われてきた"常識"という感覚の重要性を訴えてきたゴー宣で、「神と五穀が宿る郷土、社稷を守る為には、非常識な、狂人ともいえるような人間にしかできないこともある」という主張は僕には衝撃でした。保守や国柄を守るというのは、決してある一定のイデオロギーのポジション(例えば反戦平和や反・左翼)のことではないんだな、というのが強く印象に残りました。

No.156 137ヶ月前

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