magome のコメント

実は、皆様にお勧めしたい動画がありまして、それは「NHKエコチャンネル 里山のチカラ 藻谷浩介」です。

http://www.nhk.or.jp/eco-channel/jp/satoyama/interview/motani01.html

前回及び前々回のライジングのコメント欄でna85さんが紹介した「里山資本主義」の著者である藻谷浩介氏が主に解説を務める動画で「里山資本主義」をすでにお読みの方、および時間のない方は「里山資本主義 神様を活かせ」と「里山資本主義 世界をつなぐ幸せのネットワーク」だけでも見てほしいと願います。また、著書では今一つ、想像が出来なかったおよび、画像や動画の方が本題を読み取りやすい方は、また、「里山資本主義」に興味があり、より一層知識を深めたい方は時間がある時にでも動画をすべて見ることをお勧めします。
 お断りしておきますが、私はむやみやたらとリンク先をURL付きで紹介するのは極力避けたいのですが、本題はゴー宣道場、およびライジングの読者にはどうしても避けられない本題が紹介した著書、および動画に秘められていると思えてならないのです。
その理由としては
1.過疎化の再活性化、自然発生から成る郷土愛の復活の可能性
2.明治以降、断絶されてきた神話から成る各地域における江戸時代を通じた古代と現代の歴史の再連結
3.グローバリズム(マネー資本主義)および、大量消費からの脱却
4.これまで難題とされてきた現代技術、技術発展と伝統維持の共存
5.若者の里山への志願者数の増加
6.1~5による現代版江戸時代の到来

というゴー宣道場の方針である「身を収め、現場で戦う公論の場」とされる「身を収める現場」である郷土愛、地域愛、郷土、地域活性化のための本業である現場という基本を明確に表していることと、「公論」の本題である日本全國における神話から成る歴史と伝統の継続と連結に真正面に近い形で触れていることがあげられます。さらに、若者が新規就職先として志願者数が一番高いとされるITの2~3倍の志願者数に上っていることや大都市内における支援者を含めるとその数は計り知れない数になることから、これからの将来において無視できない存在になる筒あることがあげられます。
 結論からして、「里山資本主義」は「道場の百年、坂の下の土地を耕す」という道場の本題としては避けて通れない存在か、あるいは道場の本題そのものを表しているのではないのかと思えてならないのです。一つ例にとれば、リンク先の動画である「里山資本主義 神様を活かせ」では宮崎駿氏の作品である「もののけ姫」と小林師範も絶賛した「千と千尋の神隠し」に触れて我が穀の製鉄、林業文明と日本神話について多くの番組時間を割き、里山資本主義と古代文明、そして神話が切っても切り離されない存在であることを詳細にわたって述べています。
 日本における製鉄文明は日本刀を作るに至り、多神教は神話から成る皇室を中心とする國体を作るに至りましたが、その日本刀を作る製鉄技術および、多神教(アニミズム)は「もののけ姫」や「千と千尋の神隠し」に止まらず、次回の道場の本題となる「風立ちぬ」にも繋がっています。二郎が作成した零式艦上戦闘機はできるだけ、薄く、強度の高い金属によって航空機を設計して風の抵抗をなくすという日本刀の概念を用いて高性能化し、美しい航空機を作りました。また、冒頭に出てくる二郎少年の夢見る航空機は鳥を模した航空機であり、この航空機には多神教が取り入れられて初めて想像される航空機でもあるのだと思います。
 よって、ゴー宣道場の方針が「身を収め、現場で戦う公論の場」本題が「道場の百年、坂の下の土地を耕す」ならば道場師範方および師範代も含めて「里山資本主義」について本気で議論するべきなのではないのかと思いますが、如何でありましょう?もし、「里山資本主義」について避けてしまうならば、我々は今後はグローバルマネー資本主義と大量消費という時代遅れの渦に巻き込まれて伝統ともども潰されるか「伝統」という名のもとにいらぬ固執という愚行を背負わされるかしかないと思いますし、攘夷と友好も見抜けずに國体ともども瓦解してしまうと思えてなりません。
 「里山資本主義」は「ゴー宣道場」か?「里山資本主義」こそが國を救うか?否か?「里山資本主義」を道場でよりその意味を深めることは可能か?

一人でも多く、考えてくださる方がいれば幸甚です。

No.72 135ヶ月前

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