ライジング、いつも楽しみにしています。時が経って読み返しても、色あせない作品を長年出し続けている小林先生は、偉大です。 風立ちぬ、我慢できずに見てきました。 国も個人も苦しい大変だった時代背景を思い、力の限りに精一杯生きたであろう主人公をはじめ、登場する人物皆に「ありがとうございました」と感謝したくなりました。 冒頭の、原動機の躍動的な表現に笑い、水や風、木々といった自然の表現の美しさに感動し、大正から昭和初期の文化の表現を、立派な作品として成り立たせる力に凄い、凄いと心奪われました。 またイタリア人とのやりとりを「意識的な夢の中」にしたのはうまいなぁ、と思いました。最後まで、その設定を活用していましたね。 ユンカースが出てきたのには驚きました。(Juの爆撃機位しか知りませんが…) 機体のコクピット近くに「ノルナ」の表示がありましたが、浜松の航空基地にある戦闘機(展示物)の機体に、同じように「ここに乗るな」みたいな表示があった事を思い出しました。 その後書店に寄り、宇野氏の評論(?)も見てきました。 しかし難解で、小林先生が戦ってきた言論人を見ているようで、先人への敬意もなく、冷めた目でマッチョとか無理クリに小難しい理屈や言い回しを使って言葉遊びをしているような、でもこっちには「伝わってこない」感覚。 作品を自分の固定化したイデオロギーありきで合う・合わないがまず価値判断の前提で、それでしか評価できない人はかわいそうだなぁと思いました。ギギギ…。 宇野氏は脱正義論は(自分のイデオロギーに合うから)愛読し、戦争論は(逆に合わないからハナから)読んでいないか、それ程読み込まない。 だから橋下氏の慰安婦論争と同様で、戦争論にあった「歴史の縦軸の分断」「現在の価値観で過去を断罪する愚かさ」を体を張って表現しているのは必然的。 大震災のシーンは3.11と重なりましたが、大震災でさえ、まだ100年も経っていないんですよね。 。たかだかと見るか、されどと見るか…でも「100年」ですわ。 郷土の、歴史の写真資料を見ても、かやぶき屋根の小屋のような家や、馬車が現役だったり。 タバコの表現も「だろうなぁ」と見ました。喫煙シーンが無いほうが不自然でしょう。自分の記憶をたどっても、小さい頃はまだ電車やバスでタバコが吸えたなぁ、灰皿もあったし。日航機墜落の記録にも「タバコは消してください」というアナウンスがあったから、飛行機でも吸えたのでしょう。 小学生時代、教室で吸う担任がいた。中学生時代、職員室は煙で白く靄。働いてからも、段々と喫煙室の仕切りが厳格になり、換気が強くなり、部屋が狭くなっていき、出張で行く駅のホームで吸う場所が続々と無くなっていった。 今は舗装されて車が行き交う道が、小さい頃はすごくボコボコで未舗装だった事も思い出しました。 「北の国から」も同じ位の年月かなぁ。「数十年前」でもこんなかんじ。 「10年間の話」は、自分にも思い当たる節があってドキッとして、何ともいえない気持ちになりました。 他にもこういう考えさせられたり、気になるようなポイント?が散りばめられていて…今日見たばかりなのに、上映中にもう一度見たくなっています。
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ライジング、いつも楽しみにしています。時が経って読み返しても、色あせない作品を長年出し続けている小林先生は、偉大です。
風立ちぬ、我慢できずに見てきました。
国も個人も苦しい大変だった時代背景を思い、力の限りに精一杯生きたであろう主人公をはじめ、登場する人物皆に「ありがとうございました」と感謝したくなりました。
冒頭の、原動機の躍動的な表現に笑い、水や風、木々といった自然の表現の美しさに感動し、大正から昭和初期の文化の表現を、立派な作品として成り立たせる力に凄い、凄いと心奪われました。
またイタリア人とのやりとりを「意識的な夢の中」にしたのはうまいなぁ、と思いました。最後まで、その設定を活用していましたね。
ユンカースが出てきたのには驚きました。(Juの爆撃機位しか知りませんが…)
機体のコクピット近くに「ノルナ」の表示がありましたが、浜松の航空基地にある戦闘機(展示物)の機体に、同じように「ここに乗るな」みたいな表示があった事を思い出しました。
その後書店に寄り、宇野氏の評論(?)も見てきました。
しかし難解で、小林先生が戦ってきた言論人を見ているようで、先人への敬意もなく、冷めた目でマッチョとか無理クリに小難しい理屈や言い回しを使って言葉遊びをしているような、でもこっちには「伝わってこない」感覚。
作品を自分の固定化したイデオロギーありきで合う・合わないがまず価値判断の前提で、それでしか評価できない人はかわいそうだなぁと思いました。ギギギ…。
宇野氏は脱正義論は(自分のイデオロギーに合うから)愛読し、戦争論は(逆に合わないからハナから)読んでいないか、それ程読み込まない。
だから橋下氏の慰安婦論争と同様で、戦争論にあった「歴史の縦軸の分断」「現在の価値観で過去を断罪する愚かさ」を体を張って表現しているのは必然的。
大震災のシーンは3.11と重なりましたが、大震災でさえ、まだ100年も経っていないんですよね。
。たかだかと見るか、されどと見るか…でも「100年」ですわ。
郷土の、歴史の写真資料を見ても、かやぶき屋根の小屋のような家や、馬車が現役だったり。
タバコの表現も「だろうなぁ」と見ました。喫煙シーンが無いほうが不自然でしょう。自分の記憶をたどっても、小さい頃はまだ電車やバスでタバコが吸えたなぁ、灰皿もあったし。日航機墜落の記録にも「タバコは消してください」というアナウンスがあったから、飛行機でも吸えたのでしょう。
小学生時代、教室で吸う担任がいた。中学生時代、職員室は煙で白く靄。働いてからも、段々と喫煙室の仕切りが厳格になり、換気が強くなり、部屋が狭くなっていき、出張で行く駅のホームで吸う場所が続々と無くなっていった。
今は舗装されて車が行き交う道が、小さい頃はすごくボコボコで未舗装だった事も思い出しました。
「北の国から」も同じ位の年月かなぁ。「数十年前」でもこんなかんじ。
「10年間の話」は、自分にも思い当たる節があってドキッとして、何ともいえない気持ちになりました。
他にもこういう考えさせられたり、気になるようなポイント?が散りばめられていて…今日見たばかりなのに、上映中にもう一度見たくなっています。