今週も様々な感情を揺り動かすジェットコースターのようなコンテンツ群でした。よしりん師範、木蘭師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、配信ありがとうございました。 どうか7月30日は間違えて配信されませんように。カレーさん、第5火曜日の注意喚起は私の仕事だ。 今回も木蘭師範のパワーがすごいですね。どうなるかと心配していた凄惨なイジメの描写を「え?官能小説?」というまさかの展開で和ませ、それをヤソガミどものさらなるイジメの暗い動機に転化させる見事なスジ運び、最高の脚本です。挿入された実体験にもとづく男女論も見事と言うほかありません。特にこの一節。 「自分がイケメンだってことがわかってて、ちょっと影のあるとこ演じとけば簡単に操れるとか思ってる甘え根性だけのダラッダラした男っているからね! 巧妙にチラ見せされた影なんか、ダサいのよ! 男だったら七人の敵と闘ってこい! 見えない折れた矢を背中に刺して帰ってくれば、それを感じとった女が、心から癒してあげたいって思うんだ!」 この世には七人の敵と戦ってるふりだけは上手いという御仁は多いです。まず、イケメンかどうかはともかくとして難病患者という影をチラ見せしながら、友好的なふりをして圧迫と浸食を仕掛けてくる本当の敵・米国にはすり寄りつつ、威嚇が多くて解りやすい敵・中韓には米国の威を借って強気に出る政治家がいます。そしてリスクの高い時はアンタッチャブルな問題には触れず、リスクがほぼ無くなったと判断したらまるで最初からの賛同者ですという顔で論じたり組織的活動を展開したりする学者です。こういう手合い=女が心から癒してあげたいと絶対に思えない御仁に限って男尊女卑思想全開で男系固執主義なのです。学者や政治家といった社会的に権威と権力のある地位を男が独占する男社会を守りたい男尊主義者は、地盤看板鞄の後援会世間・党派閥世間、あるいは学閥世間・ホシュ論壇世間を上手く渡ってきたはずであり、戦いの後に女性が心から癒してあげたくなるようなリスクや敵を避け続けてきたはずなのです。 女性が直観で「コイツなんか嫌」と思い、ソウイウヤツが社会に影響を与えそうな高い地位に付いておかしなことを言っていたら、嫌悪感を少しでも口に出してほしいと思います。男性は自分の頭で理性的に確立してしまった思い込みや固定観念を覆すのは結構難しく、様々な世間のしがらみまでも天秤にかけて判断してしまいます。アメリカには逆らえないとか、男系で続いてきたんだから仕方がないとか…。それに女性が元気な方が共同体が活気づきます。 よしりん師範はこのあたりがものすごく柔軟で、新しい事象が起これば常に自分の直観を優先し、思い込みを破って真相に迫ろうとし、知ったからには今現在の自分の感情を優先し、感情に裏打ちされた理論を武器に古い事象に拘るかつての味方さえも攻撃するわけです。イラク戦争の頃ほとんどの男や名誉男性の言論人が賛成していたとき、長谷川三千子氏と話すよしりん先生が「わしは女なんだろうか」と言うゴー宣のひとコマをよく覚えています。私はこのようなよしりん師範の直観をとても信頼しています。 因習と前例踏襲で雁字搦めになり存続だけが目的となっているような組織・世間を突破していけるのは、よしりん師範のような良い意味での個人主義者だと思います。既得権益をぶっ壊せと叫ぶ凡百の個人主義者の多くはグローバリストでバックに外資が付いていたりします。また伝統を守れと絶叫する凡百のホシュ主義者の多くは単に因習を守りたいだけです。本当に良き伝統を保守したい場合は個人主義を貫かねばならないことがあり、そういう良き個人主義者は共同体の危機を内憂(組織の劣化・因習に拘泥)と外患(外敵による侵略・浸食)に分別し、それぞれに正しく対処する道を説きます。反侵略戦争、反構造改革・TPP、脱原発、皇統の女系公認はいずれも内なる改革と外への防衛が複雑に絡み合った問題であり、左右の世間に縛られてポジショントークしかできない職業言論人や職業政治家には解決できない問題ばかりです。 このようなリスクの高い戦いばかりに後先考えず突入し、見えない矢が数百本ほども刺さっているのに特に深刻ぶるでもなく大見得を切ったり大笑いしていたりする傾奇者で、ときに思いきり女性に甘えたりもするわけです。女性からするとジェットコースターのような存在で、一度ハマったら凡百の男では満足できないでしょうね。 いかん。「ザ・神様」から「今週のよしりん」に突入したら「ゴー宣」に触れることが難しくなってきました。今週のゴー宣も直系皇族への恋闕を感じ、とくに雅子妃殿下への敬愛が溢れていました。言論と物語の絶妙に融合したスタイルが絵もないのに左脳と右脳を程よく刺激して、1300年前の夫人・宮子と現代の雅子妃がぴったりと重なって腑に落ちてきました。雅子さまのご快復を心からお祈りするとともに、それを妨げる言論人や週刊誌に呪詛を送りたいと思います。古代に入ってきたシナの男尊女卑思想は江戸期に至ってとくに町人文化においてかなり薄れていたはずなのに、明治期における列強への対処によって強化された現代日本では、その残り香がとくに家制度において蔓延し、家は男が継ぐものだから男子を産めという因習を残しています。世帯主は女でも良いという江戸期以前の伝統に回帰すれば、女性が世帯主の宮家が国民に捉えやすくなるでしょう。国民の意識が変わる必要があるのかもしれません。 今回はやや散文的ですが、相変わらずの長文ですみま千円 na85
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今週も様々な感情を揺り動かすジェットコースターのようなコンテンツ群でした。よしりん師範、木蘭師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、配信ありがとうございました。
どうか7月30日は間違えて配信されませんように。カレーさん、第5火曜日の注意喚起は私の仕事だ。
今回も木蘭師範のパワーがすごいですね。どうなるかと心配していた凄惨なイジメの描写を「え?官能小説?」というまさかの展開で和ませ、それをヤソガミどものさらなるイジメの暗い動機に転化させる見事なスジ運び、最高の脚本です。挿入された実体験にもとづく男女論も見事と言うほかありません。特にこの一節。
「自分がイケメンだってことがわかってて、ちょっと影のあるとこ演じとけば簡単に操れるとか思ってる甘え根性だけのダラッダラした男っているからね! 巧妙にチラ見せされた影なんか、ダサいのよ! 男だったら七人の敵と闘ってこい! 見えない折れた矢を背中に刺して帰ってくれば、それを感じとった女が、心から癒してあげたいって思うんだ!」
この世には七人の敵と戦ってるふりだけは上手いという御仁は多いです。まず、イケメンかどうかはともかくとして難病患者という影をチラ見せしながら、友好的なふりをして圧迫と浸食を仕掛けてくる本当の敵・米国にはすり寄りつつ、威嚇が多くて解りやすい敵・中韓には米国の威を借って強気に出る政治家がいます。そしてリスクの高い時はアンタッチャブルな問題には触れず、リスクがほぼ無くなったと判断したらまるで最初からの賛同者ですという顔で論じたり組織的活動を展開したりする学者です。こういう手合い=女が心から癒してあげたいと絶対に思えない御仁に限って男尊女卑思想全開で男系固執主義なのです。学者や政治家といった社会的に権威と権力のある地位を男が独占する男社会を守りたい男尊主義者は、地盤看板鞄の後援会世間・党派閥世間、あるいは学閥世間・ホシュ論壇世間を上手く渡ってきたはずであり、戦いの後に女性が心から癒してあげたくなるようなリスクや敵を避け続けてきたはずなのです。
女性が直観で「コイツなんか嫌」と思い、ソウイウヤツが社会に影響を与えそうな高い地位に付いておかしなことを言っていたら、嫌悪感を少しでも口に出してほしいと思います。男性は自分の頭で理性的に確立してしまった思い込みや固定観念を覆すのは結構難しく、様々な世間のしがらみまでも天秤にかけて判断してしまいます。アメリカには逆らえないとか、男系で続いてきたんだから仕方がないとか…。それに女性が元気な方が共同体が活気づきます。
よしりん師範はこのあたりがものすごく柔軟で、新しい事象が起これば常に自分の直観を優先し、思い込みを破って真相に迫ろうとし、知ったからには今現在の自分の感情を優先し、感情に裏打ちされた理論を武器に古い事象に拘るかつての味方さえも攻撃するわけです。イラク戦争の頃ほとんどの男や名誉男性の言論人が賛成していたとき、長谷川三千子氏と話すよしりん先生が「わしは女なんだろうか」と言うゴー宣のひとコマをよく覚えています。私はこのようなよしりん師範の直観をとても信頼しています。
因習と前例踏襲で雁字搦めになり存続だけが目的となっているような組織・世間を突破していけるのは、よしりん師範のような良い意味での個人主義者だと思います。既得権益をぶっ壊せと叫ぶ凡百の個人主義者の多くはグローバリストでバックに外資が付いていたりします。また伝統を守れと絶叫する凡百のホシュ主義者の多くは単に因習を守りたいだけです。本当に良き伝統を保守したい場合は個人主義を貫かねばならないことがあり、そういう良き個人主義者は共同体の危機を内憂(組織の劣化・因習に拘泥)と外患(外敵による侵略・浸食)に分別し、それぞれに正しく対処する道を説きます。反侵略戦争、反構造改革・TPP、脱原発、皇統の女系公認はいずれも内なる改革と外への防衛が複雑に絡み合った問題であり、左右の世間に縛られてポジショントークしかできない職業言論人や職業政治家には解決できない問題ばかりです。
このようなリスクの高い戦いばかりに後先考えず突入し、見えない矢が数百本ほども刺さっているのに特に深刻ぶるでもなく大見得を切ったり大笑いしていたりする傾奇者で、ときに思いきり女性に甘えたりもするわけです。女性からするとジェットコースターのような存在で、一度ハマったら凡百の男では満足できないでしょうね。
いかん。「ザ・神様」から「今週のよしりん」に突入したら「ゴー宣」に触れることが難しくなってきました。今週のゴー宣も直系皇族への恋闕を感じ、とくに雅子妃殿下への敬愛が溢れていました。言論と物語の絶妙に融合したスタイルが絵もないのに左脳と右脳を程よく刺激して、1300年前の夫人・宮子と現代の雅子妃がぴったりと重なって腑に落ちてきました。雅子さまのご快復を心からお祈りするとともに、それを妨げる言論人や週刊誌に呪詛を送りたいと思います。古代に入ってきたシナの男尊女卑思想は江戸期に至ってとくに町人文化においてかなり薄れていたはずなのに、明治期における列強への対処によって強化された現代日本では、その残り香がとくに家制度において蔓延し、家は男が継ぐものだから男子を産めという因習を残しています。世帯主は女でも良いという江戸期以前の伝統に回帰すれば、女性が世帯主の宮家が国民に捉えやすくなるでしょう。国民の意識が変わる必要があるのかもしれません。
今回はやや散文的ですが、相変わらずの長文ですみま千円 na85