よしりん師範、木蘭師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、今週も絶妙に硬軟取りまぜた楽しいライジングの配信をありがとうございます。今年は梅雨にしては湿度がましのようですので、師範の気管支にもこの方がいいと安心しています。

　今回のゴー宣は、特にキリスト教について初めて知ることがとても多く大変勉強になりました。ありがとうございます。キリスト教の肉体否定・性否定の理性・観念は、人間の自然な生物としての在り方を否定した上で成り立つ極めて不自然なものだと思います。それを信者に強制すればするほど逆に性欲は暴発し、平時においては弱者に対する強姦が横行し、戦場ともなれば異民族・異教徒への差別心とも結びついて「兵士への褒美は現地の女」ということになるのでしょう。その上キリスト教の建前で売春を否定しているから始末に負えません。慰安婦問題においては、原罪から解放された麗しいキリスト教徒という自分たちの偽りの仮面の裏側を突き付けられているように感じるから、当時の日本軍人とその「罪」を認めない現在の日本をヒステリックに攻撃することで自分たちの疾しさを糊塗しているのでしょう。キリスト教の建前とルネサンス以降の性を解放したい欲求の本音、欧米人がこの二枚舌を必要に応じて使い分けていることに日本人は早く気づかないと以後の戦いを有利に進められません。
　さて、縄文人を構成した人種の大部分はポリネシア人だったと思われますが、ポリネシア由来の大らかな性意識は、縄文期に起源があると思われる日本神話や、遣唐使廃止以降の平安中期に書かれた『源氏物語』と夜這い文化、鎖国政策を採っていた江戸期の遊郭と江戸っ子のいきの文化・春画・艶本など、主に外国との交渉を制限した時期に発露されたように思います。幕末明治の日本を訪れた外国人の見聞録を集めた『逝きし世の面影』では当時にの日本人が絶賛されていますが、これは心のまま自然に行動すればお互い気持ちよく暮らせる江戸しぐさと同様に、性交渉においても心のまま自然に和姦に至るポリネシア起源の性文化が好影響を与え、それによって当時の日本人が世界一イキイキとして幸せそうに見えたからあのような評価になったのでしょう。同書には明治期になると日本人の笑顔にも陰りが見えてきたという報告がありますが、それは流入した欧米商人に騙されまくって人を信じられなくなったことの他に、キリスト教文化に曝露されて江戸期の大らかな性意識を委縮させたせいもあるでしょう。そして戦後は逆に米国の大衆娯楽文化に曝露されて再び性を解放させられたかに感じたわけですから、これは二重の錯誤です。ここに至って自虐サヨクと自称ホシュは「戦後アメリカ様によってホーケン体制から解放され性も解放されました。そんな性の解放すら遅れた劣った民族のくせに第二次大戦中は近隣諸国民を性奴隷にしました。許しがたい行為でした」という対米隷従・対近隣卑屈史観に仲良く引きこもったわけです。歴史を知ることが大事だとつくづく思います。
　政治家がヘタレすぎて正面突破できないのであれば、よしりん師範が仰るように映画や小説・漫画・アニメなどサブカル方面から浸透させるしかありません。小津・黒澤レベルの世界的映画監督として江戸っ子の北野武氏がいますが、彼に江戸遊郭と江戸っ子のいきを題材にした映画を作ってもらい、性意識と恋愛観におけるキリスト教文化との違いを世界中に伝播してもらえたらなと思います。しかし今、テレビで茶化し芸に専念するビートたけしでは無理でしょうか…。

　嗚呼、また木蘭師範のザ・神様に触れられません。大好きな大国主の英雄譚はとても期待しています。ヤガミヒメの美貌について、「うりざね顔に切れ長の一重まぶた」が「そらまめ顔に二重まぶたの丸い瞳」に『整形』…これは江戸美人が明治の欧米的美人に更新されたことを現わし、上のような論陣を張ったものとしては少々複雑です（笑）。

　アベノバブルが崩壊し、成長戦略＝TPPだと判っても支持する人って何なんでしょう…　na85