キリスト教は、日本においては「サブカル」ではないかと思います。サブカルとしては、かなり深く広く浸透しているけれども、教義を理解して信仰するまでには至らない。拒絶反応が確かにあるように思えます。
「隣人を愛せよ」と言われたら、日本人は全てを受け入れる覚悟でそれに邁進するけれども、「キリスト教」では、「ただし、キリスト教信者に限る」になってしまう面があって、敬遠されることが多いのではないでしょうか。
「生殖行為」と「性愛」は同じものなので、どちらかが神聖であったらどちらも神聖と感じるのが日本人。どちらかが罪であったら、日本人は絶滅してたんじゃないでしょうか。
生殖以外の射精は罪だから、昔カトリックの寄宿学校の生徒は、夜寝るときに手を寝具の上に出していないと、見回りの教師に見つかったら厳罰に処されたというエピソードを映画かなにかで見たことがあります。思春期の男の子が耐えられるんでしょうか？私は女なので想像するしかありませんけど、「可愛そうに」と思いますよ。精神歪むんじゃないかと心配になります。日本にキリスト教が浸透しない理由のひとつとして、とても納得がいきます。
ソドムとゴモラのようになってはいけない、ということへの規律なのでしょうが、そもそもソドムとゴモラのような発想自体がない日本人には、キリスト教の「性」に対する観念は、知識として押さえておかないと、議論の問題点を見失う危険があると、今回のライジングで教えて頂きました。
日本の価値観を正面突破するためには、理解してもらえる主張の仕方が必要なのであって、そのための「敵を知る」ということ。
国内で、女性蔑視と噛みついてるフェミニストは、「サブカルキリスト教」信者といえなくもないかな、と思います。
キリスト教の教義自体は、人間の理想を求めてすばらしいと思う反面、「悪魔は改心しない限り悪魔だ」という不寛容な面が、現在の外交姿勢にまで影響しているという事なのでしょうか。