よしりん師範、時浦師範代、みなぼん編集長、スタッフの皆様、今回も大満足な内容でした。ありがとうございます。お疲れ様でした。週3回分割配信でも全く問題ないですが、その場合みなぼんさんは3回に分けて入ってきたコメントにレスすることになり、きつくないかと心配になります。
　今回のゴー宣はとくに衝撃的でした。やはり安倍氏は近衛文麿ですね。「爾後、南京政府を相手とせず」と厄介な相手との交渉を避けて軍事行動のみで突っ走り、内側に対しては勇ましく見せていたわけです。安倍氏は慰安婦問題を悪化させた張本人の一人でありながら「爾後、慰安婦問題を問題とせず」などと言いそうです。
　この日本においてはまるで選挙そのものがショックドクトリンとして働き、選挙一つ経るたびに日本が悪い方向に向かっているかのようです。この総選挙も日本の有権者がマスコミの誘導どおりの投票行動を示したら、自・維・民連立政権で安倍総理の誕生は免れないと絶望感を深めています。女性宮家は潰されて皇統の未来が悠仁様一人に託され、地震活動期の列島でも原発は次々と再稼働されてリスクを極大化し、国土強靭化を始めてもどうやら景気回復に寄与しないと解るとやっぱり外需だと言ってTPP＆日中韓FTA参加に急旋回し、雇用と景気をさらに悪化させながら列島に存在する価値あるもの全てを外資に買われ続けることになるでしょう。
　さて、AKB48から経済問題を論じた論考の結論の一文、「問題なのはわしより年配の団塊の世代や、戦後復興の世代が、『高度経済成長の夢よ、再び』の妄念に憑りつかれていることだ」はまさにその通りですね。高度経済成長は一般に言われているような外需ではなく、金の卵の集団就職など人の移動と新生活開始によって必需品の需要が高まったことに付随するものだと思われます。これに近い好景気を公共事業だけで起こせると思っているのは計画経済や設計主義の類であり、バブル中国の成長維持のためのの無駄な幽霊ビル建設と変わらない現象が起こるでしょう。また人の移動を多くすれば良いというなら、逆に維新・みんな系新自由主義者のように規制緩和で自由にすれば良いという意見が湧いてきますが、ますます地方から都市部への一方通行の流れが加速して地域共同体の衰退に歯止めがかからなくなるでしょう。ではどうすればよいでしょうか。
　対策は若者のUターンやIターンを奨励することだと私は思います。そのためには農林水産業が生業として成り立つように一次産品の関税を強化する必要があり、これなくしては「坂の下の土地を耕す」ことは不可能です。反TPPはもちろん前提であり、農地・森林・海を汚す恐れのある原発も当然全て廃炉です。一次産業の生業化で若者が農山漁村へ移動して新生活を始めるなら、その場合の必需品の需要は本物ですし、移動のための交通インフラ整備事業も初めて意味のあるものになるでしょう（もちろん笹子トンネルのような現在使われていながら補修が必要なインフラは早急に整備する必要があり、耐用年数を超えそうな橋やトンネルも順次変えていく必要もありますが）。戦争直後のケインズ時代のように供給が破綻している場合以外では、公共事業によって経済を活性化させるよりも、経済が活性化した結果として公共インフラが必要になるという流れが本当だと思われます。早く反TPPによる一次産業保護と脱原発事業による内需拡大で雇用回復と真の景気浮揚がなされ、宗教的に信じ込ませるAKBのような巫女集団や、絆が叫ばれているわりにつながり不足の時代を象徴するコミュニケーションツール関連以外でもモノが売れる時代が再び来なければ、国力の衰退は不可逆的になってしまうように思われてなりません。

　結局、全部対米問題なのでポチには解決不能なんですね　na85