「趣味のレベルの商品なら、売れるモノは売れるわけである」という言葉にすごく納得しました。僕自身オーディオが趣味なので、それは実感としてわかります。

ただ、趣味の世界も格差が色濃くなってる気がします。音楽で言えば、楽曲なんて無料でダウンロードすればいいと考える人が一定数います。そんな人たちも問題ですが、ＣＤを買おうと思える楽曲を生み出せない音楽界も、どうなんでしょう。こんな状況でＣＤを確実に売るＡＫＢは、確かに凄い。

先日、バブル時代を再現したイベントが報道されていましたが、まさに「「高度経済成長の夢よ、再び」の妄念に憑りつかれている」と感じました。もちろん、本当の意味で成長した時代もあったのだろうけれど、実体のないバブル経済が象徴されているようでした。
作家ピーター・メイル氏の「贅沢の探求」という本に、「本当に質が良ければ、それは安い買い物なのだ」という好きな言葉があります。経済を取り巻く状況がどうであれ、良い物を求める一定の人々は確実にいます。そういう人たちに提供できるモノやサービスが、これから重要になるのではないでしょうか。