民主党はこの選挙戦、明らかな戦略のミスがあると思います。
「前に進むのか、後ろへ戻るのか」という例のキャッチコピーです。

今の自民党に政権復帰させるのは後ろへ戻るのではなく、破滅への力強い前進だということを主張すべきだと思うのです。
過去を懐かしむような感覚で現在の自民党を見てはいけないと思います。「後ろ」という言葉には、かつての変わらない自民党がそこにあるかのように聞こえます。もうそんなものは存在しないのに。

かつて「ＫＹ」と言われた安倍総理でしたが、実は彼ほど空気を読もうとする人はいないと思っています。
尖閣問題のような正義が見えやすいものは声高な主張をし、原発やTPPに関してはなんとも煮え切らない発言。
中曽根総理とはまた違った意味合いでの風見鶏。

ただこの国難の荒波に、風をよみよみ出航する帆船国家でホントに大丈夫なのか。その風読みはホントに正しいのか。不安でなりません。