昭和43号 のコメント

先日の「歌謡曲を通して日本を語る」は冬の歌謡特集でした。
演歌がメインでしたが、演歌を聴く世代というと今では70代以上になるのでしょうか。
私と同じ50代でもあまり聴かないようだし、私自身も以前よりは聴かなくなっています。

近年の演歌といえば、しっとりとしみじみ歌う、力強くも伸びやかに歌う、など静的な印象が強い気がしますが、昭和の演歌には抑揚が激しくリズミカルな曲も結構多かったように思います。
今回の『津軽恋女』もそうだし、同じ新沼謙治さんの『嫁に来ないか』も同様な感じです。
その理由としては、昭和時代は洋楽(クラシックを含む)の影響が強く、ポップスやロックだけでなく、演歌も洋楽の影響で多様にアレンジされた、という説明が正しいと考えています。
昭和時代は、演歌、ポップス、フォークなどの境界が結構曖昧だったようなので、森進一さんがフォークやシティポップを歌うことに、意外性を感じつつも抵抗感は少なかったと思われます。
思い返すと、昭和の演歌歌手は紅白歌合戦でもスーツやドレスを着る人の方が多かったです。着物姿が一般的になったのは昭和末のバブル期からではないでしょうか。現在はやや演歌らしさとか日本らしさを強調しすぎているような気もします。

演歌の世界では、藤あや子さんや市川由紀乃さんもベテランの域に達し、若手のイケメン歌手も増えて実力のある後継者たちが順調に育っています。
個人的に注目しているのは、サンドウィッチマンの番組で”美空ひばり博士ちゃん”として話題になり、昨年夏に15歳でCDデビューした梅谷心愛(うめたにこころ)さんです。
博士ちゃんというだけあり、昭和歌謡に対する造詣の深さは相当なもので、番組内ではアナウンサーのようなしっかりとした口調で理路整然と説明していました。
美空ひばりがお手本なだけあって、11~12歳頃にはベテラン歌手のような低く太い声質に仕上がっていました。とても10代とは思えない歌唱力と会話力です。

以上、昭和歌謡からJ-POPに乗り換えできそうもない初老人の無駄話でした。
どうやら負け組は脳の老化も早いようで、脳年齢はよしりん先生より年上みたいです。50代でちと情けないですが、よしりん先生の炎歌を聴いてブレインエナジーを補充しようと思います。

No.50 10ヶ月前

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