希蝶 のコメント

>>97
>>98
 ありがとうございます…。

 いちおうこれも記しておきます。

 「光る君へ」には、(国士無双十三面待ちさんの指摘されているように)『源氏物語』を参考にしたと思しき話がちりばめられているようで…。
 第一話で、まひろが三郎に「私は帝の子供だったけれども、母親の身分が低くて」というのは最初の『桐壺』の巻で源氏の父にあたる帝が、(身分の低い)桐壺の更衣と結ばれ、やがて源氏が生まれたという箇所を想起させるものだそうで…。

 私も源氏はあらすじしか知らないので…よんでみる必要がありかも、です。
 ちなみに、角川文庫では、『源氏』に影響を与えたとされる、日本最古の長篇小説、『うつほ』が刊行中です。こちらは…登場人物の名前が(愛称ではなく)分かるので…。
 しかし…なぜ、こんな暗号のような人名にしたんだろう?書き写すときに混乱しなかったのだろうか?

第四話→紅葉賀でしょうか?源氏が舞を見ているから(道長は寝ていた…)
第六話→花宴かな?(漢詩をよんでいるから。朧月夜の君はいませんでしたが)

 「光る君へ」について、もうすこし別な話を記します。
 第六話で、ほかの公達に関しては「朝臣○○」と記されていましたが、清原元輔のみ、「真人元輔」と記載されていましたが、「真人」(まひと)・「朝臣」というのは…(学校でも習うのですが)「八色の姓(かばね)」といい、いわば称号です。氏も姓も「天皇」から授与されるものであって、

 故に天皇には氏も、苗字も存在しない、というのは、よしりん先生の「天皇論」でも言及されていることです。

「眞人(眞人)」とは、皇族出身の氏族にのみ与えられる称号で、それ以下は、「朝臣」・「宿禰」・「忌寸」(いみき)の順になります。このあと「道師」(みちのし)「臣」・「連」・「稲置」(いなぎ)とつづくのですが、天武天皇がなくなってしまったため、授与されておらず、前からの「カバネ」もそのまま残った、という形になっています。

 ただし、すべての皇族出身の氏族が「真人」であったわけではなく、源平は「朝臣」です。平城天皇の子孫の「在原」も朝臣だったかな?
 それと、(奈良時代前期に活躍した)長屋王の子孫の中には、(母親が藤原不比等の娘であったため)「朝臣」を名乗ったものもいます。
 橘氏も…皇族出身で、橘諸兄・佐為兄弟も「葛城王」「佐為王」でしたが、母親の県犬養三千代が「橘」姓をもらったのが「橘氏」のはじまりで、諸兄らは母親の氏をそのまま名乗った、ということです。
 こう見ると、日本って、古代から「女性も含む双系継承」だったんだな、と。

 「カバネ」も変更されることがあり、次第に「朝臣」姓だけになりました。唯一残っていたのが…舎人親王の子孫の「高階」(長屋王の子孫、藤原道隆の妻の氏)、「清原」(舎人親王の子孫)…あたりかな?
 以上、無駄話でした。

 7月の「愛子様しか勝たん」も楽しみです。

No.102 8ヶ月前

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