逆説の日本史の井沢元彦氏も、学歴秀才を批判してますね（大東亜戦争を指揮した、一流軍学校の出身ばかりの大本営など）。なぜ日本は、明治になって受験制度という儒教社会の悪習を導入してしまったのか。

さらに悪い事に、昨今は中学受験が過熱しており、小学生が夜遅くまで塾・予備校に通い、鬱や睡眠不足など深刻な健康問題に陥る子も増えてるそうです（日経新聞）。解剖学者の養老孟司先生も、このように子供が子供らしく生きられない現代社会は異常だと非難しております。
私も大学受験時、休日も夜遅くまで模試や予備校通いで、ただ果てしなく辛く生きた心地がしませんでした。ちなみに本場の中国・韓国では受験勉強による過労死も珍しくないようです。
休日なく早朝から深夜まで働けば過労死するのは常識以前の問題です。なぜこの社会は大人の労働基準は改善するのに、子供には将来のためとブラック労働を強いるのでしょうか？

本来、多感な子供や青少年期は好きなように遊ばせ、様々な経験や思想に触れさせて人間性を養うべき時期です。そんな大切な時期に、休日も夜遅くまで拘束し、同じ知識ばかりを反復させ思考を固定化するうえ健康まで害し、国家や社会まで歪めてしまう受験戦争は、東アジア最大の因習であると断言します。