たけまる のコメント

「老い」についてですが、岡本太郎『自分の中に孤独を抱け』(青春出版社)に、極めて刺激的な記述があります。
「生きるとは闘うこと、人生に挑むこと。『挑み』をやめてしまった、その瞬間から老人になるんだよ。(略)生理的な老化現象と、人間的な老いとを区別するべきだ」
「老いは意外にもきわめて社会的・心理的な現象だ。他の基準に自分を当てはめてしまう奴が老いるんだ。(略)だから『老人』のレッテルを貼られれば老人になる。ぼくはそういうことが許せない。それはつまり、枠にはまることによって自分の責任をとらない、運命に甘える口実にしているだけじゃないか」
これこそ「実存主義」の基本という感じで、大いに影響を受けました。
かの葛飾北斎が、今際の際に
「あと10年生きながらえれば、本物の絵師になれたのに」
という言葉を遺したという逸話も、見習うべき生き様として捉えています。
よしりん先生も、みうらじゅん氏も、精神的にはムチャクチャ「若い」し、岡本太郎の表現を借りれば「青春」されてますよね。
かくありたいと思っております。
それにしても、今の日本、保守的な老人が本当に多くなってしまいましたね。

No.218 8ヶ月前

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