シュウ のコメント

『ゴーマニズム宣言』、近代の日本の男色の辿った歴史を、興味深く読ませていただきました!
明治維新後消滅しかけた男色の文化が再燃していく流れ、自分の中で断片的だった知識が一気に結びついて気持ちが良かったです。
なるほど、再燃させた原因は薩摩で(そういえば西郷どんも男色で心中とかしてた!)、男子学生の中で流行り(特に当時の一高=現東大で男色が盛んだった!)、広瀬武夫も部下と男色の関係で、日露戦争で日本軍が強かったのも男同士の愛があったから…
男色、めちゃくちゃ歴史を動かしてますね!なんか感動します(笑)

しかしザビエル来日以降、キリスト教にどれだけ独善的な価値観を押し付けられてきたのか、こうやって歴史の流れを示されるとよくわかりますね。今のBBCキャスターが日本の人々にインタビューして愕然とする様子が、500年前のザビエルの様子と重なるのがちょっと小気味いいというか、ざまあみろという感じはしますね。

『トンデモ見聞録』、経産省のトランスジェンダーの方の女性トイレ使用に関する裁判の詳細な経緯のレポート、ありがとうございました。経産省の対応の経緯を見ていると、一応は歩み寄りの姿勢は見せているものの、妥協点を探って無難に済ませたい、というような気持ちが透けて見える気がしますね。

と言ってもこれは自分の職場でも容易に起こり得ることで、だからこそその時に差別的な対応をしてしまわないよう、肝に命じておきたいと思いました。こういう裁判の結果が出ているということを知っておくのも大事ですね。組織が差別的な対応に走ってしまいそうな時に、それを抑止する重要な武器になります。

しかし『月刊正論』、そして八木秀次、相変わらずデリカシーゼロ(むしろマイナス)。何がなんでも「性的マイノリティー」の人々の存在なんて認めたくない!という差別心で溢れかえってますね。

裁判の結果が日本らしい寛容さを感じるものだとしたら、八木の主張は不寛容そのもの。自分ではどうにもならない部分で、社会の中で生きづらさを抱えて日々過ごしている人々のことを想像してみるとか、1mmもしたことがないんでしょうね。
こんな人間にはなりたくないものです。

No.98 15ヶ月前

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