2009年から2023年の１４年間、行政組織という変化を厭う組織内において、自身のアイデンティティを認めてもらいたいと戦い続けたAさんの苦労は想像を絶するものであったろうなと、元特別国家公務員の立場として思います。
Aさんのモチベーションがどこにあったのかそれは分かりませんが、Aさん自身と同じ立場にある人間に同じ思いをさせたくないという意思からのものであったとするならば、おそらく他の省庁にも存在している性同一性障害者に対しての組織の対応を進捗させる一定の効果があったのではないかと思います。

私が初めて職場で性同一性障害の方を見かけたのは今から10年ほど前でした。見た目は女性でしたが入隊時は男性として入隊しており、貸与される制服などは全て男性のものだったので男性とおなじ制服で勤務されていました。
更衣室も男性用を使用されていましたが、他の男性隊員はその人が更衣室を使用しているときは使わないように配慮されていたように思います。
その人は同僚の女性隊員などからも女性として認識されていたトイレは女性用を使用していたと思います。
しばらくして行政上の手続きを経て、組織として正式と女性として対応するようになりました。
自分が知っている性同一性障害の方の話としては以上です。オチがなくて申し訳ないですが。。。

そして八木秀次ですが、よほどの男尊女卑的家庭で育ったか、過去に女性にトラウマを持つような大失恋でもしたかどちらかしか考えられないくらい酷い暴論で、つくづくつくづく度し難い存在だなと思いました。
こんなのが学者として扱われ、メディアで暴論を撒き散らし、度し難い低脳がそれを真に受ける現状に、この国のどうしようもなさを感じてしまいました。