BBCドキュメンタリーに関する拙投稿をブログで紹介していただき、ありがとうございます。 恐縮ながら、少し付け加え。 元ジャニーズへのインタビュー、2人目と3人目の自然な受け答えを見れば、精神的支配とやらで過去の苦痛を抑え込んでいるなどという様子は皆無だと容易に判断できます。 日本の男色文化とか芸能界の裏側などの知識が無くとも、「人を見る目」があれば、ああこの人たちにとっては大したことではなかったんだなと分かります。 むしろ、当てが外れてフリーズしている記者の方が、様子がおかしいと感じ取るのが常識です。 ジャニーズを叩く方々には、是非このシーンを見ていただきたいですね。 ちなみに私事ですが、中学1年生の時に、同級生からそっと股間を触られたことがあります(私も向こうも男)。 ふざけてきた感じではなく、皆の目に留まらないシチュエーションで、そっと。 「は? 何じゃこいつ。そういう趣味なんか?」と思いながら、おもむろに距離を取りました。 その後、彼が再び接触を迫ってきたことはなく、実際にゲイだったのか、一時的に性欲が暴走したのかは不明ですが、「まあそういうこともあるだろう」と思いながら、3年間普通に同級生としての良好な関係が続きました。 もちろん、トラウマになどなりません。 また、大学時代に友人を自宅に泊めた時に、彼が同じ布団に入ってきたことがあり、「わ、なんじゃ!?」と驚きつつ、「まあ、何かやってきたら股間を蹴り飛ばせばいいか」と思いながら、彼に背を向けて寝ました。 結局、何もありませんでした。 単に人との距離感が独特な奴だったのか、あるいはさみしがり屋な奴だったのかもしれません。 一瞬、ヒヤッとしたのは事実ですが、もちろんトラウマになどなりません。 2人目のインタビュー回答者が、「ふざけ合って股間を触るみたいな」というような表現を用いておられましたが、その程度のことならば、思春期にはあっちゃこっちゃで起こっていたことではなかろうか、と。 現代だったら大騒ぎになるかもしれないけど、昔はそれを問題視するという概念自体が希薄でした。 時代性や個々のシチュエーションは、絶対に考慮すべきだと思います。 で、あのドキュメンタリー、さらに笑えるポイントがありまして、一般人なども普通にインタビューに答えているんですが、記者は「日本人は、ジャニー喜多川については、皆口をつぐむ」と言っているんですね。 いや、答えとるやん! むっちゃ自然に喋っとるやん! 「皆、語りたくないから、噓をついてごまかしているのだろう」ってこと? いや、その思い込みの強さよ。 まがりなりにも、ノンフィクションでしょ、これ。 てか、日本人を画一的に「前近代の未開人」てな感じで軽くバカにしてやしないか?(まあ、そういう人が一定数存在するのは、否定できませんが) この人、陰謀論に簡単に引っかかるタイプのような気がする。 そして本編終了後に「この放送後に、何人かの被害者が名乗り出て会見を行った」というテロップが表示されるのですが、この流れだと、ああやはりアレは「自称被害者ビジネス」だったのね、と再認識させる効果にしかならないんですよね。 あのテロップは誰がつけたのかは私は知りませんが、同情心を煽るために用意したダメ押しが、かえって胡散臭さを際立たせてしまっています。 ラストにそんな壮大なオチが用意されていようとは! 落語で言うところの「考えオチ」っぽい。 あるいは「語るに落ちた」に近いか。 あらためて書きますが、こんなもんが発端で国連まで動いたというのに驚き。 そして、これを見て、大真面目に「おかわいそうに」とか「性犯罪許せない」とか言い出してしまう人たちは、一度深呼吸をした方がよいのではないかと思います(ああ、また「余計なお世話」なことを書いてしまった)。
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BBCドキュメンタリーに関する拙投稿をブログで紹介していただき、ありがとうございます。
恐縮ながら、少し付け加え。
元ジャニーズへのインタビュー、2人目と3人目の自然な受け答えを見れば、精神的支配とやらで過去の苦痛を抑え込んでいるなどという様子は皆無だと容易に判断できます。
日本の男色文化とか芸能界の裏側などの知識が無くとも、「人を見る目」があれば、ああこの人たちにとっては大したことではなかったんだなと分かります。
むしろ、当てが外れてフリーズしている記者の方が、様子がおかしいと感じ取るのが常識です。
ジャニーズを叩く方々には、是非このシーンを見ていただきたいですね。
ちなみに私事ですが、中学1年生の時に、同級生からそっと股間を触られたことがあります(私も向こうも男)。
ふざけてきた感じではなく、皆の目に留まらないシチュエーションで、そっと。
「は? 何じゃこいつ。そういう趣味なんか?」と思いながら、おもむろに距離を取りました。
その後、彼が再び接触を迫ってきたことはなく、実際にゲイだったのか、一時的に性欲が暴走したのかは不明ですが、「まあそういうこともあるだろう」と思いながら、3年間普通に同級生としての良好な関係が続きました。
もちろん、トラウマになどなりません。
また、大学時代に友人を自宅に泊めた時に、彼が同じ布団に入ってきたことがあり、「わ、なんじゃ!?」と驚きつつ、「まあ、何かやってきたら股間を蹴り飛ばせばいいか」と思いながら、彼に背を向けて寝ました。
結局、何もありませんでした。
単に人との距離感が独特な奴だったのか、あるいはさみしがり屋な奴だったのかもしれません。
一瞬、ヒヤッとしたのは事実ですが、もちろんトラウマになどなりません。
2人目のインタビュー回答者が、「ふざけ合って股間を触るみたいな」というような表現を用いておられましたが、その程度のことならば、思春期にはあっちゃこっちゃで起こっていたことではなかろうか、と。
現代だったら大騒ぎになるかもしれないけど、昔はそれを問題視するという概念自体が希薄でした。
時代性や個々のシチュエーションは、絶対に考慮すべきだと思います。
で、あのドキュメンタリー、さらに笑えるポイントがありまして、一般人なども普通にインタビューに答えているんですが、記者は「日本人は、ジャニー喜多川については、皆口をつぐむ」と言っているんですね。
いや、答えとるやん! むっちゃ自然に喋っとるやん!
「皆、語りたくないから、噓をついてごまかしているのだろう」ってこと?
いや、その思い込みの強さよ。
まがりなりにも、ノンフィクションでしょ、これ。
てか、日本人を画一的に「前近代の未開人」てな感じで軽くバカにしてやしないか?(まあ、そういう人が一定数存在するのは、否定できませんが)
この人、陰謀論に簡単に引っかかるタイプのような気がする。
そして本編終了後に「この放送後に、何人かの被害者が名乗り出て会見を行った」というテロップが表示されるのですが、この流れだと、ああやはりアレは「自称被害者ビジネス」だったのね、と再認識させる効果にしかならないんですよね。
あのテロップは誰がつけたのかは私は知りませんが、同情心を煽るために用意したダメ押しが、かえって胡散臭さを際立たせてしまっています。
ラストにそんな壮大なオチが用意されていようとは!
落語で言うところの「考えオチ」っぽい。
あるいは「語るに落ちた」に近いか。
あらためて書きますが、こんなもんが発端で国連まで動いたというのに驚き。
そして、これを見て、大真面目に「おかわいそうに」とか「性犯罪許せない」とか言い出してしまう人たちは、一度深呼吸をした方がよいのではないかと思います(ああ、また「余計なお世話」なことを書いてしまった)。