私は、憲法第９条第２項は、日本を「骨抜き」にするという戦勝国側の思惑が感じられるので、削除が妥当だと思っております。
現行憲法が制定された際、保守勢力は言いなりになって粛々と受け入れましたが、革新勢力（共産党や社会党）は「軍隊を持たずして、独立国家と言えるのか！」と猛反発しました。
いつの間にか「逆転現象」が起きたのは、近代史の興味深い点です。

ただ、憲法第９条第１項は『死守』すべきだと思っております。これをも無くしてしまうというのは、先人に対する冒涜です。
私は「憲法第９条そのものを無くせ！」と主張する自称保守・エセ右翼は、心の底から軽蔑しております。

私は、日本の核武装に関しては「条件付き」で賛成です。
安倍政権が言い出した「アメリカとの核共有」など、とんでもありません。核兵器は『単独』で保有しなければ意味がありません。
日本が核武装した際には日米安全保障条約も破棄し、在日米軍にはお引き取り願わねばなりません。
日本国の『独立性』を強化するための核武装でなければ、全く意味がありません。
もっとも、核兵器は「実際には使えない兵器」で、外交カードとしての１枚に過ぎません。
ですので、「核武装さえすれば大丈夫」という事はありません。

私は『核兵器禁止条約』は、日本は世界で一番最後に批准すれば良いと思っております。
唯一の被爆国として、地球上から核兵器が無くなったのを見届けてからで良いのです。

最後に、田中角栄元首相が遺した言葉を記しておきます。
『戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。だが、戦争を知らない世代が政治の中枢になった時はとても危ない。』