何でこんなに他人を居丈高に叩きたい人だらけの世の中になったんでしょうね。NAOPPUさんの先日のコメントに感動したという声が続いたら、「ジャニー喜多川は許しを請うたわけではないだろう」というトンチンカンな声まで出る始末。
「自分自身が被害を受けたのか」、「社会治安を損ない、一般国民の司法、行政への信頼を著しく失わせるほどの事件性があるか」「純然たる被害者として同情すべきと判断できるか」などなど、あらゆる面から検討してグラデーションをつけて判断する余裕や寛容さを持つことすらできない。とにかく、違法性や非道徳性が見いだせれば、人格も功績も全否定して完膚なきまでに叩きのめす。あまつさえ、擁護する発言をした人物のことまで。

その割には、権力者の犯罪性には目を瞑り、なぜか被害を受けた側の人間が猛烈にバッシングされるという、倒錯しきった状況まで生まれていますよね。

なぜそこまで必死になって他人に石をぶつけるのですか？あなたには他人をそこまで峻厳に裁く資格はあるのですか？あなたは全く過失がない、無謬そのものの人生を送ってきたのですか？もしそうだとしても、ではそんな人間であれば他人を思う様否定して傷つけて良いのですか？それは罪にならないのですか？

NAOPPUさんのコメントから、私はそのようなメッセージを受け取りました。もちろん、私自身は自分がかなり寛容さに欠ける人間だという自覚がありますし、「こいつらだけは許せない」と思う人物だっています。
でも、「お前にはそこまで他人を裁く資格があるのか？」という内省だけはやめないようにしたいと思います。