今回のジャニー喜多川による性被害に関する先生の認識をめぐる様々な反応は、数年前の財務次官セクハラ発言問題が取り沙汰されたときと既視感があります。 あのときもやはり読者を含んだ多くの人が先生の認識を糾弾に近いテンションで批判していたと記憶しています。 個人的には今回のほうがすんなりと腑に落ちました。なんなら「全てわかったうえで売れるために受け入れた」人だっていたと思っていたので。それくらい修羅の世界だと思うし、そんなことを繰り返していてもなお排除されないほどジャニー喜多川の才能が抜きん出ていたと言うことなんやろなと。同じようなことをしていた芸能関係者は多数いますが、その多くがきっちりと存命中に塀の向こうに送られています。 みんな薄々わかっていたのに、見て見ぬふりしてきたじゃないですか。メディアもタレント同士もファンたちも。本当に子どものことを第一に考えるというのなら、少なくとも裁判所にセクハラ行為が事実認定されたタイミングで業界を放逐されてないといけなかった。全部商売の都合でそれをさせなかっただけです。 そしてここから一体、社会はジャニーズにどんな償いを求めるんでしょうか。墓掘り起こしてジャニー喜多川の骨を砕くようなことはできないわけですから、実質現在のジャニーズ事務所のタレントが使われなくなるということしかできないでしょう。それはもう政治の話です。
常識を見失い、堕落し劣化した日本の言論状況に闘いを挑む!『ゴーマニズム宣言』『おぼっちゃまくん』『東大一直線』の漫画家・小林よしのりのブログマガジン。小林よしのりが注目する時事問題を通じて、誰も考えつかない視点から物事の本質に斬り込む「ゴーマニズム宣言」と作家・泉美木蘭さんが圧倒的な分析力と調査能力を駆使する「泉美木蘭のトンデモ見聞録」で、マスメディアが決して報じない真実が見えてくる! さらには『おぼっちゃまくん』の一場面にセリフを入れて一コマ漫画を完成させる大喜利企画「しゃべらせてクリ!」、硬軟問わず疑問・質問に答える「Q&Aコーナー」と読者参加企画も充実。毎週読み応え十分でお届けします!
昭和28年福岡生まれ。昭和51年ギャグ漫画家としてデビュー。代表作に『東大一直線』『おぼっちゃまくん』など多数。『ゴーマニズム宣言』では『戦争論』『天皇論』『コロナ論』等で話題を巻き起こし、日本人の常識を問い続ける。言論イベント「ゴー宣道場」主宰。現在は「週刊SPA!」で『ゴーマニズム宣言』連載、「FLASH」で『よしりん辻説法』を月1連載。他に「週刊エコノミスト」で巻頭言【闘論席】を月1担当。
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今回のジャニー喜多川による性被害に関する先生の認識をめぐる様々な反応は、数年前の財務次官セクハラ発言問題が取り沙汰されたときと既視感があります。
あのときもやはり読者を含んだ多くの人が先生の認識を糾弾に近いテンションで批判していたと記憶しています。
個人的には今回のほうがすんなりと腑に落ちました。なんなら「全てわかったうえで売れるために受け入れた」人だっていたと思っていたので。それくらい修羅の世界だと思うし、そんなことを繰り返していてもなお排除されないほどジャニー喜多川の才能が抜きん出ていたと言うことなんやろなと。同じようなことをしていた芸能関係者は多数いますが、その多くがきっちりと存命中に塀の向こうに送られています。
みんな薄々わかっていたのに、見て見ぬふりしてきたじゃないですか。メディアもタレント同士もファンたちも。本当に子どものことを第一に考えるというのなら、少なくとも裁判所にセクハラ行為が事実認定されたタイミングで業界を放逐されてないといけなかった。全部商売の都合でそれをさせなかっただけです。
そしてここから一体、社会はジャニーズにどんな償いを求めるんでしょうか。墓掘り起こしてジャニー喜多川の骨を砕くようなことはできないわけですから、実質現在のジャニーズ事務所のタレントが使われなくなるということしかできないでしょう。それはもう政治の話です。