サトル のコメント

倉山 皇室論 その38

ようやく第三章も終わり、最後の第四章……。
起承転結であれば「結」の章になります。

さて……
第四章
『「旧皇族の男系男子孫の皇籍取得」と「一般人が皇族になる」の比較。』

もうこの章題だけで、酷いですね……。

既にお気づきの方もいらっしゃると思いますが、倉山は「国民」という言葉……使いません。

この本に(少なくとも、ここ第四章までは)、ほぼ「国民」はでて来ません。

「凄く怪しい」ですね。

そう、私達が「論破祭り」で使う「国民」……彼は絶対に(彼の主張部分では)使いません。

使うのは、「民間人」「一般人」しか使いません。

「民間人となられた旧皇族の方々」……せいぜいこのくらいの表記。「一般人」すら絶対使いません。

おかしいですね。

「憲法」に触れるのに、「国民」に触れないんですから。

「天皇陛下(当時)のおことば」は「国民に向かって」ですよね?

「何かに感づいてる」……んですかね?
「困る」……んですかね?

もちろん、「貴い血筋だから……」という彼の主張からは、決して使えない……のではありますが、これが既に、

「アキレス腱」であり「致命傷」になる(なった)んですね。

第四章の入る前に念のため、確認しときましょう。

・国民
「近代国家を構成する人々の集団。その国の国籍を持つ人民」

・人民
「国家・社会を構成する人。国民。」
「平等な権利を持ち、国家などの強権に対抗する主体としての人。」

・民間
「特殊な専門家・研究者の側に属さない一般国民の形作ってる社会……世俗」
「軍・政府・官庁などの公的な機関に属さない△こと(人たち)」

・世俗
「俗世間(一般人の人)」

面白い……。

・一般人

『特別の身分や地位を持たない、世間の普通の人』

(以上語義は全て)「新明解国語辞典第八版より」

さて、「陛下のおことば」は「国民に向けて」です。

「憲法を遵守」されてきた「陛下」からの、国民に向けての、「おことば」……です。

そこに、「元皇族」も、もちろん「旧皇族」もありません。

あるのは「国民」です。

さあ、ラストスパートです!

つづく。






No.161 18ヶ月前

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