希蝶 のコメント

 ということで、遅ればせながら、いつものことですが…。

○ ゴーマニズム宣言・第492回「〈門地〉が皇室より大好物な男系大衆」
 ひとこと。大衆や週刊誌は、皇位継承問題を、江戸時代の御家騒動とか、御落胤とかの話と勘違いしているのではないのでしょうか。あるいは貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)あたりと。確かに、そういう話は面白いし、感動を呼ぶのだけれども、それと、日本国憲法のシステムであったり、あるいは天皇家の私事であったりする皇位継承をごっちゃにしてはいけないのでは。(何度も記したような気がするけれども)もしも他家の遺産相続に、よそさまが好奇心とかお節介で干渉したりするのは、ありがた迷惑であり、おおきなお世話、でしょう。よしんば、それが国家元首と象徴の問題であったとしても、それこそ「カエサルのものはカエサルに」ではないか、という気がします。統一協会の問題とも重なるけれども、信仰や宗教とは個人のものであり、集団にまで拡大するものではないのでは、ですね。
 いいかげん、このことを男系派と呼ばれる、それこそ「異端信者」(差別ですが)が理解する日が来て欲しい、未来までこのシステムをつなぐには、何をすればいいのか、ではないのか、です。長々記すのもつまらないので、この程度に。

 ちなみに、村上天皇の子孫というのは、村上源氏のことで、源氏は清和源氏だけではなく、いろいろな天皇の子孫である源氏がいる、というのは嵯峨天皇以降の歴史では常識…ですよね?光源氏のモデルの一人と呼ばれる源高明(みなもとのたかあきら)(安和の変と呼ばれる政争で失脚)もそうで、あと、堀河天皇のおかあさんも村上源氏だそうで、だから、白河上皇は院政ができた、とかいう話です(もっとややこしい話があるのだけれども)。久我美子(くが よしこ)という女優さんがおりましたが、実家の久我(こが)家も村上源氏。こういう話、女性週刊誌とかでは記されないのでしょうか?
 ちなみに、平城天皇の子孫は、在原氏です。そのうち、橘氏とかも出てくるのかな?(笑)。

○ 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第286回「“エビデンス界の世界最高権威” コクラン、マスクで終了。」
 単純ですが、ジェファーソン博士、偉い、コクラン、情けない、ですね。それとも、「何かしているつもり」で納得する大衆がこの世界には多い、ということなのでしょうか?誰それの「論文」だけでひれ伏してしまうような権威主義者が。
 「実際にどうだったか」よりも、「こうあるべきだ」という信仰が重要視されるのは、まる宗教裁判や魔女狩りのように思えます。それとも「マニュアルにあるから、マニュアルにはないから、こうしなさい」なのでしょうか?
 現代は文明や科学が発達してはいるのでしょうが、人間そのものの頭の中は「中世」なのではないか、という気がいたします。平賀源内とか、現れぬものでしょうか?源内も最後は悲惨な最期を遂げたそうですが。

 以上です。それでは次号を期待します。

No.124 13ヶ月前

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