希蝶 のコメント

 「ラーゲリより愛をこめて」感想です。

 総評。見て良かったです。
 私の感じとしては、いわゆる「反戦」映画ではなかった、といった感じです。ソ連兵士の暴虐さも十分描かれています。そうか、笹幸恵さんはあの部分が気に入らないわけか…。寺尾聰さんのところも、ただの反戦ではないメッセージを伝えようとしていると思うのですが…。
 かつてのTVドラマでは、寺尾さんが二宮さんの役を演じられていたようです。私は、このエピソードが、ビートたけしの「アンブリバブル」で取り上げられていたのを覚えています。確か、参加メンバーはもっと多かったような…。
 それと、「山椒魚」の話にも似ているような気がします。もしも、自分が移動手段を限定され、ほかの場所に自由に動けなくなったら…。いきなりどこかに隔離されて、外の世界にもどれぬまま、ただ憧れたままで、となったらどうなるのだろうか、と想像してしまいました。私の想像力ではこんな程度ですが…。元になった話とかも読んで見た方がいいのかな?

 私は、暗記物は苦手です。元号とか、全部は覚えていないですし。今でも、「こんなの、あったんだ」と発見する始末。
 じゃあ、物を覚えるのに、どうしているのかというと、一人芝居とか演技みたいなことを(頭の中で)します。英単語を例にあげますが、upsetという語を覚える際に、実際に椅子の上で「顛倒」する真似をしたりしました(危ないから、真似しないで下さいね。間違っても、スーサイドとかジェネサイトとかではNGです笑)。あと、nuisanceという単語を覚える際に、中村雅俊のCMの替え歌をつくってみたり(「♪かぜは社会の~ニュースンス♪」とか)。ほかには、「和解したのにリコンサイル(reconcile)」、「残酷にcruel(クルーエル)」とか。
 要は、ものを覚える際に、関連付けとかこじつけとかをかなりしています。
 あの場合、かなり特殊な情況で、暗記物をしないといけなかったのだから、大変だったってもんじゃない、それこそいのちがけなのか、と理解しました。帰国後も不慮の事故にある可能性もあるわけで、やはり奇蹟なのでしょう。
 映画もその場面で終了すれば、だったのでしょうか?

 あと、「犬」のところは野球のところで、「ああ、これ、何かうまい具合に話をこじつけようとしている、作られているな」と、(かりに事実であったとしても)感じました。
 映画は物語で、フィクションで、感動を与えるのも役割だから、多少の潤色は仕方がないのでしょう。

 松坂桃李・安田顕の演技については、然りです。ニノさんについても。私も「硫黄島」の映画、TVで見て、「外国人がつくった映画にしては良くできている。よくここまで日本人を描けたものだ」と思いましたから。顔が当時の人と異なる…まで要求するのは酷かな、と思います。昔、ファイナルカウントダウンという映画をみて、(そこの部分だけ日本語が出てきたのにほっとした覚えもあるのですが)日本兵の描き方が類型的だな、という感じがしました。
 私は、桐谷健太さん、中島健人さんのも評価します。類型的な憲兵さん、ではありますが。それと、キムタク役や、「砂の器」の主演もしているんですね。それこそ、真逆だな。

 道場のテーマからは離れますが、最近見た映画では、「かがみの孤城」に感心しました。ホイットニー・ヒューストンさんの伝記映画も見たかったのですが…いつの間にか、終わっていた…、残念。

 こんな感じかな?だらだらとすみませんでした。それでは、ライジングの内容については、また改めて、です。

No.39 21ヶ月前

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