「よしりん御伽草子」は、読めば読むほど深いですね。 人間の様々な「業」が煮詰められて凝縮されている感じです。 例えば「卑怯」という振舞いに関しても、一方から見れば「逞しさ」に見える一面があったりしますし、 現実の一筋縄ではいかないところとか、生命力とか、そういうことが短い物語の中に凝縮されているのが凄いです。 元々の「昔話」にあったそもそもの「力」と、オンリーワンのベテラン漫画家の「情念」が結合して奇跡を生んでいる感覚です。 そう言えばヤフーニュースでもあったようですが、昔話に関しても近年はコンプラの縛りとかで、どんどん「毒」が削られて、無難な安っぽい話にされていっているみたいです。 日本の昔話もグリム童話も、原点を紐解けば結構エグい話が満載だったりします。 近年はネットなどの情報の氾濫でエグいものやグロいものは簡単に見れる御時世でもありますが、 一方で歪なデオドラント化も加速度的に進行して行ってしまっています。 ただ単にグロかったりエグかったりするだけではない、奥深い理由がある「畏敬」に触れる必要が大きくなっていっている御時世かもしれません。
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小林よしのりチャンネル
(ID:13120218)
「よしりん御伽草子」は、読めば読むほど深いですね。
人間の様々な「業」が煮詰められて凝縮されている感じです。
例えば「卑怯」という振舞いに関しても、一方から見れば「逞しさ」に見える一面があったりしますし、
現実の一筋縄ではいかないところとか、生命力とか、そういうことが短い物語の中に凝縮されているのが凄いです。
元々の「昔話」にあったそもそもの「力」と、オンリーワンのベテラン漫画家の「情念」が結合して奇跡を生んでいる感覚です。
そう言えばヤフーニュースでもあったようですが、昔話に関しても近年はコンプラの縛りとかで、どんどん「毒」が削られて、無難な安っぽい話にされていっているみたいです。
日本の昔話もグリム童話も、原点を紐解けば結構エグい話が満載だったりします。
近年はネットなどの情報の氾濫でエグいものやグロいものは簡単に見れる御時世でもありますが、
一方で歪なデオドラント化も加速度的に進行して行ってしまっています。
ただ単にグロかったりエグかったりするだけではない、奥深い理由がある「畏敬」に触れる必要が大きくなっていっている御時世かもしれません。