ぴぷ のコメント

アントニオ猪木の『環状線理論』。

先日のカレーせんべいさんと、たけし社長共演の
ユーチューブライブ配信を見ていて、コレが思い当たりました!

1989年に新日本プロレスが、
初めて東京ドームでの興行を企画しますが、
それには、5万人以上の集客が求められます。
しかし、それまでのプロレスでは大型興行といえども
常識的な集客力は1万人程度でありました。
果たして東京ドームは埋まるのか?

そこで、猪木はスタッフに対し、東京の環状道路と
プロレス会場に来てくれる客層を重ねて、猪木なりの理屈を語ります。
それが『アントニオ猪木の環状線理論』!

内容は以下の通りです。

【環状6号線の中の人々】
これは熱心なプロレスファンなので、特に宣伝をしなくても、
自分で専門誌の情報を調べて観に来てくれる。
後楽園ホール(3000人規模)なら、これで充分満員になる。

【6号線の外を囲む、環状7号線圏内の人々】
これはプロレスファンではあるけれど、ある程度の仕掛けを行い
情報を流さないと観に来てくれない。
両国国技館や日本武道館(1万人規模)での興行は、
7号線圏内の人々を相手にする。

【最も外を囲む、環状8号線圏内の人々】
この中の人々はプロレスに興味が無い、無関心層。
誰かに強く誘われでもしなければ観に来ない。
東京ドーム(5万人規模)を満員にする為には、
この人々を相手にしなければならない。
無関心な世間を振り向かせるのは、大変な仕事である。

ライブ配信での、たけし社長の発言は
『環状線理論』に通じるものだなと思いました。

只、8号線圏内の人達に寄り添い過ぎた結果、
6号線の中の人達が離れてしまう事で、
人気が下降していく人や組織、団体は沢山ありました。

何号線の人まで集客すべきか?
イベント内容によっては、よしりん先生も言われる
『時・処・位』で考える事が必要なのかも知れません。

No.73 24ヶ月前

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