mantokun のコメント

いつも読みっぱなしでなかなか感想が書けずにいますが、毎回先生方の論考で自分の日々の判断や、世界の動きについて重要な示唆を与えていただいています。
『戦争論』の「信じるという決断をした自分はいないのか?」は一見厳しく見えて、小林先生の個人の力に対する信頼感のようなものも感じ取ることができ、18歳だった初読当時でも強く印象に残った言葉の一つです。
今回、この場面の描写に対して先生自らが誤っていたと謝罪され、アップデートした見解を示されましたが、

「善良で純粋で、騙されやすい人だって、この世にはいる」と認識しておかなければ、弱者を救えない。

いま思えば、そこには仏心がなかった。

という言葉にはともすれば虚無に陥りそうな、この3年にも及ぶ日本のコロナインフォデミックの状況とも重ね合わせ、「ああ、だから私は18歳の頃からずっとゴー宣を読んできたんだな」と納得してしまいました。
個が弱い日本人を強烈に批判しながらも、情に厚く、ご先祖が繋げてきた日本の歴史や魂の核を守るために危険や保身は一切気にせず邁進され、たまに(いつも?)理不尽でめちゃくちゃなこともしでかしながら、弱い立場にある人たちに対しても、諦めずに一緒に明るい方を目指そうと声をかけてくれるような、そういう存在が小林よしのり先生であり、ゴーマニズム宣言という作品なのだなと。

上手く言えなくて申し訳ありませんが、今回の記事を読んで一番感じたことがこのような感想でした。
今後の小林先生の更なる思想の進化と、来年には上梓されるであろう『愛子天皇論』も心から楽しみにしています。

No.184 24ヶ月前

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