ゲスト のコメント

 昔、ジョン・クラクワーという人の「イン・トゥ・ザ・ワイルド(邦題:荒野へ)」という本を読んだ時(後にショーン・ペン監督により映画化)に、その、同世代で実在した主人公が恵まれた家庭に育ち、大学を主席で卒業するも、当時の価値観や物質至上主義みたいなものに抗い、大地の恵みからのみ生きていこうと単身、冬の過酷なアラスカの地へ乗り込み、結局は餓死して死んでしまうのだが。当時のアメリカの世論では、またしても無謀な若者が現れた、とか、家庭に問題があったのではないか?とか、自殺だったんじゃないか?とか、言われていたが、本当にそうだったのだろうか?当人はそんな事ではなく、他力によって解決するのではなく、自力で解りたかっただけなのでは?映画では演出上なのかもしれないが、最後、息を引き取る、打ち捨てられたバスの天窓から見える青い空を眺め、笑いながら死んでいく主人公の気持ちは、自分にもはっきりと解る。「しくじったものの、幸せだった」と確信していたのだ。今の日本では「バカな奴」(ホリエモンやひろゆき的な価値感からしたら)で終わってしまうが、自分にはどうしてもそう思えなかった。彼は「マインドコントられ」価値のない壺に囲まれて死んだのではない。自力で探そうとして、その自分の愛した荒野で命を奪われて死んだのだから、自力本願だったのだと思う。ちょっと、かけ離れた話かもしれないけど、今回のゴー宣、及び冒頭の小林先生の話を聞いて感じた事でした♪

No.343 24ヶ月前

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