Dr.U のコメント

うさぎです

 「ゴー宣道場」の動画を見ました。ウクライナ問題については、日本は「義」という点からも、「明日は我が身」という点からも、ウクライナを支援すべきであることは間違いないでしょう。

 「義」とは、たとえ自分たちには直接的な影響はあまりないことであっても、人として見て見ぬふりをすべきでないことがある、という意味です。たとえばアフリカや中南米で、1億人以上の人口を抱える大国が、その圧倒的軍事力でもって小国に侵攻した場合、しかもその侵攻を正当化する十分な理由が見当たらない場合、日本は軍事的支援も含めてその小国を助ける手立てをとるべきだということです。

 一方、「明日は我が身」というのは、言うまでもなく、ウクライナにおけるロシアの暴虐を野放しにしていると、極東におけるロシアや中国の振る舞いに対して、日本から《誤ったメッセージ》を与えることになってしまい、結局は日本の国益や安全が損なわれてしまう、という意味です。

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 さて、動画の中で、馬淵さんは、アメリカに対して非常に強い警戒感を示していらっしゃいました。いろいろな意見が出ていましたが、私はそれもまた当然のことだと思いました。

 アメリカが建国より現在に至るまで、アジアや中東や中南米をはじめ世界の各地で、自国の企業の利益のためにどれだけ非道なことをしてきたかを考えると、そしてそれが、現在のTPPの問題やコロナ騒動(ファイザーが日本人を食いものにしたのは今回だけではない…)にもつながっていることを考えると、アメリカに対して強い不信感を持つことはもっともなことです。

 アメリカは、とても魅力的な国であり、かつ、きわめて悪質な国です。

 NATOやアメリカと協調してウクライナを支援する、しかし同時に、アメリカに対する批判的・懐疑的な視点は持ち続ける。アメリカと協力して戦いはする、だからといって、アメリカに尻尾を振るわけではないし、この強欲な国に食いものにされるつもりもない。今回は、私たちは銃口(比喩的な意味で)をロシアに向けるが、時と場合によっては、その同じ銃口をアメリカにも向ける。

 私たちは、こういう気構えを決して失ってはいけないと思います。

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 余談ですが、1959年、広島を訪れたチェ・ゲバラは、周りの日本人にこう尋ねたといいます。

 「きみたち日本人は、アメリカにこれほど残虐な目にあわされて、腹が立たないのか」

 腹が立ちます、正義ヅラしたアメリカ人にも、アメリカ人に愛想笑いをする日本人にも。 

 そんなことを思いました。
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No.302 16ヶ月前

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