ゲスト のコメント

今朝の朝日新聞に「憲法を考える」と銘打ち、24条の「家族保護」をテーマにした記事が載っていた。YouTubeで統一協会(国際勝共連合)と12年に自民党が出した憲法改正案が「緊急事態条項」「家族保護条項」「自衛隊の明記」の3点で一致しているとSNSなどで話題になった…という導入部からスタートするのだか。そもそも現憲法起草時にもベアテ・シロタ・ゴードン(GHQ)がワイマール憲法を手本に「家庭の保護」を入れようとしていた。だとか、1946年には社会党が憲法改正要綱に「家庭生活の保護」「婚姻は男女同等の権利を有する」とあった。とか、1954年には自由党が「血族的共同体を保護尊重」と復古長の家族論が登場した。などと紹介しつつ両者の違いを、憲法学の辻村みよ子教授の「ベアテ案や社会党案の家族保護は国民の為に国家が家族を守るという社会権的な意味があった」一方、自民党に代表される家族保護条項は「天皇制と結びついた家族観に基づき、国民が国家を守るという逆方向になっている」との説明を紹介し、本質的に両者は違うと結論付けているのだか、ここは「立憲主義」と結びつけて「権力が国民に命令するおかしな自民党案」と「権力に対して家族、国民を保護しなさい」とは全然違うのですよ!と説明すればもっと、わかりやすく国民にも理解出来るのでは?と思ってしまいました。

No.188 26ヶ月前

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