〇 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第272回「安倍愛あふれる『Hanada』の統一協会擁護チン論」 最初雑誌宣伝ポスターや、表紙の集合を見ただけで吐き気がしてきたのですが(というのは少し冗談ですが)、しかし、こういう人たちは「安倍神社」を創設するのではないか、と思いました。 藤原という人の言説ですが、この人は「魔女狩り」の背景が分かっていないのではありますまいか。「魔女狩り」が起こった背景には、ヨーロッパの土着の信仰と、中東からもたらされたキリスト教との対立があり、ギリシャ哲学のように、うまく融合できたものもあるわけですが(よって、ギリシャ神話は迫害されていないわけですが。北欧の方もうまく行ったのかな?)、聖書を信奉するとしているカトリックの教義に反する教えは、異端扱いされた、ということなのだろう、と私は勝手に思っています。 それでも、ヨーロッパの近代化がルネサンスや地理上の発見まで遅れた理由として、キリスト教の弊害があったわけで、世界地図ですら、中世においては、円盤の上の楕円形の大陸で、およそ実在のものとは違うわけですから(TO図)。一方で、宗教改革も起きているわけで、なおさら魔女狩りが進んだわけです(プロテスタントにおいても。あちらの方がむしろ原理主義だから、怖いと思う)。当時の人間は、それでも生きてゆけるのだから、環境の問題は根深いな、共産主義世界の人にとってはそれが当たり前で、コロナ社会においては、マスクやワクチンが当たり前なのだから(笑)。 ついでにいうと、隠れキリシタンの背景には、オランダとスペインの日本交易やキリスト教布教による侵掠もあるわけで、(朝ドラの話をしますが)五島列島に教会があるのは、あの地域が隠れキリシタンにとって、幕府の手の届きにくい世界、あるいは大目に見てくれるところだったのかも知れないです(日本人の特質からすると、隠れキリシタンが存在できたのは、足利時代に偽装した忠臣蔵の話もそうなのかも知れないけれども、カモフラージュや土俗化がうまかっただけではなく、上の方も甘かった可能性があります)。とりあえず、ここまで私見を述べておきます。 あと、年間44億円が11億円で減ったという事例については、たとえは悪いですが、TVの視聴率の話と同じだな、と思いました。昔はヴィデオが普及していなから、同じ時間帯の番組を見るにはチャンネルを始終廻すか、あるいはTVのある部屋の間の柱に立って、両方見るかしないといけなかったわけで(ということを、昔していました…)、録画するのが当たり前の現代においては、後で見てもOKなのだから、視聴率の数字の上限もかわってしまっているわけで、かつてならばヒット番組は20~30%、現代は10%程度かな?景気変動の問題も、それとよく似ているように感じます。オイルショックの時とバブル、さらにバブル後を比較しても何の意味もないわけで、過去にも神武景気・岩戸景気(なぜか「天照景気」とは言わない?ここにも男系のカルト思想の影響があるのか?)・いざなぎ景気があったわけで、それぞれの状態を考慮しないで、単純に数字の上下を比較して見るのは、無理筋だということなのかな、と思います。 あと、信仰については、名古屋道場や、くそすばで倉持さんがおっしゃっている通りなので、省きます。TVや噂が無責任なのは、このコロナ騒動でよく分かることですが、かといって、すべてが無責任ではなく、義憤や常識を反映している場合がある、ということなのだと思います。 景気の話でも述べましたが、男系主義はこういうところにもはびこっているのかな、と思いました。しかし、古代においては、壬生小家主女(みぶのおやかぬしめ)という女官が称徳天皇の側近として活躍し、「宿禰」というかばねも持っていることなどからしても、男子だけがすぐれている、女性は中継だ、という考えは偏見だな、と思います。皇位継承を語る際に、女官の話とか、嵯峨天皇の皇女が「源潔姫」という名前で臣籍降下し、藤原良房の妻になったという話も、知っておいて欲しいな、と思います。 以上、ちょっと偉ぶってみました。
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〇 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第272回「安倍愛あふれる『Hanada』の統一協会擁護チン論」
最初雑誌宣伝ポスターや、表紙の集合を見ただけで吐き気がしてきたのですが(というのは少し冗談ですが)、しかし、こういう人たちは「安倍神社」を創設するのではないか、と思いました。
藤原という人の言説ですが、この人は「魔女狩り」の背景が分かっていないのではありますまいか。「魔女狩り」が起こった背景には、ヨーロッパの土着の信仰と、中東からもたらされたキリスト教との対立があり、ギリシャ哲学のように、うまく融合できたものもあるわけですが(よって、ギリシャ神話は迫害されていないわけですが。北欧の方もうまく行ったのかな?)、聖書を信奉するとしているカトリックの教義に反する教えは、異端扱いされた、ということなのだろう、と私は勝手に思っています。
それでも、ヨーロッパの近代化がルネサンスや地理上の発見まで遅れた理由として、キリスト教の弊害があったわけで、世界地図ですら、中世においては、円盤の上の楕円形の大陸で、およそ実在のものとは違うわけですから(TO図)。一方で、宗教改革も起きているわけで、なおさら魔女狩りが進んだわけです(プロテスタントにおいても。あちらの方がむしろ原理主義だから、怖いと思う)。当時の人間は、それでも生きてゆけるのだから、環境の問題は根深いな、共産主義世界の人にとってはそれが当たり前で、コロナ社会においては、マスクやワクチンが当たり前なのだから(笑)。
ついでにいうと、隠れキリシタンの背景には、オランダとスペインの日本交易やキリスト教布教による侵掠もあるわけで、(朝ドラの話をしますが)五島列島に教会があるのは、あの地域が隠れキリシタンにとって、幕府の手の届きにくい世界、あるいは大目に見てくれるところだったのかも知れないです(日本人の特質からすると、隠れキリシタンが存在できたのは、足利時代に偽装した忠臣蔵の話もそうなのかも知れないけれども、カモフラージュや土俗化がうまかっただけではなく、上の方も甘かった可能性があります)。とりあえず、ここまで私見を述べておきます。
あと、年間44億円が11億円で減ったという事例については、たとえは悪いですが、TVの視聴率の話と同じだな、と思いました。昔はヴィデオが普及していなから、同じ時間帯の番組を見るにはチャンネルを始終廻すか、あるいはTVのある部屋の間の柱に立って、両方見るかしないといけなかったわけで(ということを、昔していました…)、録画するのが当たり前の現代においては、後で見てもOKなのだから、視聴率の数字の上限もかわってしまっているわけで、かつてならばヒット番組は20~30%、現代は10%程度かな?景気変動の問題も、それとよく似ているように感じます。オイルショックの時とバブル、さらにバブル後を比較しても何の意味もないわけで、過去にも神武景気・岩戸景気(なぜか「天照景気」とは言わない?ここにも男系のカルト思想の影響があるのか?)・いざなぎ景気があったわけで、それぞれの状態を考慮しないで、単純に数字の上下を比較して見るのは、無理筋だということなのかな、と思います。
あと、信仰については、名古屋道場や、くそすばで倉持さんがおっしゃっている通りなので、省きます。TVや噂が無責任なのは、このコロナ騒動でよく分かることですが、かといって、すべてが無責任ではなく、義憤や常識を反映している場合がある、ということなのだと思います。
景気の話でも述べましたが、男系主義はこういうところにもはびこっているのかな、と思いました。しかし、古代においては、壬生小家主女(みぶのおやかぬしめ)という女官が称徳天皇の側近として活躍し、「宿禰」というかばねも持っていることなどからしても、男子だけがすぐれている、女性は中継だ、という考えは偏見だな、と思います。皇位継承を語る際に、女官の話とか、嵯峨天皇の皇女が「源潔姫」という名前で臣籍降下し、藤原良房の妻になったという話も、知っておいて欲しいな、と思います。
以上、ちょっと偉ぶってみました。