おてんば のコメント

昭和残像さんが無意識の男尊女卑思想に至った経緯について、私の見解を述べます。
専業主婦の家庭に育った人に全て当てはまるとは思ってませんので、ご理解の程、よろしくお願いいたします。

専業主婦の家庭で手伝いをせずに育った男児、女児は、家族の中で母(女性)のみが家事をやっているのを見て、それが家政婦さんや、奴隷のように映り、面倒臭くて汚い仕事は全て女性がやるもので、自分はそんな仕事はする必要は無い、レベルの高い人間なのだと勘違いしてしまったのだろうと推察します。

母は家事に専念をして、子供にテレビを見せていれば良いので、子供の世話も、戦前よりは段違いに楽になり、反面、親子の会話や共同作業は減ってしまいました。時間をもて余した母は家事に支障の無い範囲の趣味に没頭していきます。
そんな母親像を見て、外で働かなくても趣味を楽しみ、衣食住に困らない人間の見本がインプットされ、自分も楽して生きていきたいと漠然と思ったのでは?

しかし現代は給料が減り、共働きでないと、子育てできません。
昭和男児が大人になると、共働きする妻に家事を全て任せます。だって、そんな面倒臭くて汚い仕事は女性の仕事だと信じているから。
昭和女児が大人になると、お金持ちで趣味だけに没頭できる専業主婦を目指しますが、現実はお金持ちの男性はなかなかいません。婚期は遅れ、子育ては面倒だから子供は作らない、夫婦2人の生活になっていきます。だって、私は家事や育児などの低レベルな仕事をする必要ない、レベルの高い人間だから。

このように、男尊女卑思想は、昭和の子供時代に家庭内で自然に醸成されたのだと思います。

このような見解に至った理由は、私自身は、共働き家庭で育ちましたが、家事は母のみが担当し、父は男尊女卑思想でした。
また、私自身2回離婚しましたが、元夫の二人とも、専業主婦の母を持つ男尊女卑思想で、共働きでも家事はやりませんでした。
現在、私はシングルマザーで中学の息子がおりますが、自分の実家とは真逆の子育てを心がけています。
家事の中でも汚い仕事は息子に教え、お弁当は教えて作らせ、野球部で汚れたユニフォームは白くなるまでやり直しをさせています。
自宅にはテレビは無く、ゴー宣本を回し読みし、息子と討論します。仕事の楽しさを話し、息子がピンチの時には、仕事で培った知恵をアドバイスします。
自治会や、息子の野球の役員に参加し、世間の中で生かされていることを教えています。

私の子育ての理念は、子供は大人から教わるのみでなく、周りの大人や世間を観察して自ら思考するように導くようにすることです。
昭和残像さんのように、家庭内の家事を担当する母からの子育てのみでは、難しいと思います。
父母、できれば世代を超えた祖父母、ひいおばあさん、ひいおじいさんを見せてあげ、自由に思考できるチャンスをあげれば良いと思います。

No.347 18ヶ月前

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