長くなってしまうのですが、あとひとつだけ。 私自身は典型的な専業主婦とサラリーマンの家庭で育っておりますが、父方の祖母は戦争で夫を亡くしているので、家計は一人でやりくりしていました。そうした女性は多くいたでしょう。となると、当然息子である私の父には父親が不在の上、母親も働きに出ていましたが、躾が行き届かぬことなどなかった。祖母はさらに父の従兄弟と自分の父母の介護をしながら小売店を経営し畑を耕し工場で働きました。女性は家にいて家事と子供の面倒だけなんて、それはもう本当に贅沢な話でした。昔ながらというのなら、こういった昔も考慮せねばならない。が、裕福なご家庭で育った方々には想像もし得ぬことでしょう。戦後は男性の労働力が相当に不足したでしょうが、だからといってヨイトマケの女性が厚遇されたという話は聞きません。そういうものです。 無い袖は振れぬのは今も昔も同じ。足りぬ分は削るか、足りるように満たすしかない。そのために、今日も庶民は昼飯代を削り、残業をする。そこに男も女もありません。どんな時代でも信頼に足る配偶者を持てるかは未知数ですし、子育てにも多大な困難がある。いたずらに男女を対立させるよりは、世の困難をいかにして力を合わせ乗り越えていくか、それが大事だと思います。
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小林よしのりチャンネル
(ID:19522841)
長くなってしまうのですが、あとひとつだけ。
私自身は典型的な専業主婦とサラリーマンの家庭で育っておりますが、父方の祖母は戦争で夫を亡くしているので、家計は一人でやりくりしていました。そうした女性は多くいたでしょう。となると、当然息子である私の父には父親が不在の上、母親も働きに出ていましたが、躾が行き届かぬことなどなかった。祖母はさらに父の従兄弟と自分の父母の介護をしながら小売店を経営し畑を耕し工場で働きました。女性は家にいて家事と子供の面倒だけなんて、それはもう本当に贅沢な話でした。昔ながらというのなら、こういった昔も考慮せねばならない。が、裕福なご家庭で育った方々には想像もし得ぬことでしょう。戦後は男性の労働力が相当に不足したでしょうが、だからといってヨイトマケの女性が厚遇されたという話は聞きません。そういうものです。
無い袖は振れぬのは今も昔も同じ。足りぬ分は削るか、足りるように満たすしかない。そのために、今日も庶民は昼飯代を削り、残業をする。そこに男も女もありません。どんな時代でも信頼に足る配偶者を持てるかは未知数ですし、子育てにも多大な困難がある。いたずらに男女を対立させるよりは、世の困難をいかにして力を合わせ乗り越えていくか、それが大事だと思います。